【DRAGON ART CALENDAR】2008年6月
アートカレンダー 2008年6月
注目の展覧会情報
「井上雄彦 最後のマンガ展」「エミリー・ウングワレー展」「たねを育てる展」「モバイルアート」など、10の展覧会を紹介
【上野】上野の森美術館●井上雄彦 最後のマンガ展 7月6日まで
http://www.ueno-mori.org/special/2008_inouetakehiko/index.html
圧倒的な画力と巧みな心理描写で多くのファンをもつ『スラム・ダンク』『バカボンド』の作者・井上雄彦が、美術館を舞台に「空間マンガ」という新しい試みに挑戦。100点以上の肉筆画で展開する渾身の”全館描き下ろし”の世界。
混雑時入場制限あり。日時指定の平日特別ナイトチケット、週末日時指定チケットあり。
【上野】国立西洋美術館●コロー 光と追憶の変奏曲 6月14日〜8月31日
http://www.corot2008.jp/
モネやルノアール、セザンヌ、ピカソら、印象派からキュビスト、フォーヴィストまで、のちの巨匠たちに大きな影響を与えた19世紀フランスの画家、カミーユ・コローの魅力を改めて発見する展覧会。パリ・ルーヴル美術館所蔵の代表作群を中心に、ニューヨークやボストン、アムステルダム、ロンドンなど世界中から集めた傑作を通して、コローの全体像を提示しつつ、コローによって創られ、19世紀末から20世紀初頭にかけて芸術潮流のなかで繰り返されていったテーマや美の構造など、数々の”秘密”も解き明かしていく。
【六本木】国立新美術館●エミリー・ウングワレー展 アボリジニが生んだ天才画家 7月28日まで
http://www.emily2008.jp/
オーストラリア中央の砂漠地帯で、先住民族・アボリジニの伝統的な生活を送りながら、儀礼のためのボディ・ペインティングや砂絵を描いていたエミリー・ウングワレー(1910頃-1996)。1977年からバティック(ろうけつ染め)の制作を、88年からはカンヴァス画を描きはじめ、亡くなるまでのわずか8年の間に3千点とも4千点ともいわれる作品を残した。プリミティブかつモダンで美しい抽象絵画約120点を紹介する。
【六本木】森美術館●英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展 7月13日まで
http://www.mori.art.museum/contents/history/index.html
イギリスの「ターナー賞」は、ロンドンのテート・ブリテン(旧テート・ギャラリー。2001年に改称)で1984年から開催されている、現代美術界で最も重要な賞のひとつに位置づけられているコンペティション。その歴代受賞者による作品を一堂に集めた初めての展覧会となる。イギリスから世界に発信された斬新なアートの数々。その衝撃を追体験することができる。
【六本木】スウェーデン大使館●スウェーデン コマ割り漫画展 6月22日まで
http://www.swedenabroad.com/Start____4324.aspx
1979年から出版されているスウェーデンの大人向け漫画雑誌「GALAGO」の編集者マッツ・ヨンソンと同誌文化編集部のヨハネス・クレネルが1950年代から80年代生まれの13人の作品をセレクトして紹介。漫画家としてだけでなく、彫刻家、映画監督、パフォーマンスアーティスト、写真家として活躍している作家もおり、彼らの漫画以外の作品も展示される。
【外苑前】ワタリウム美術館●ファブリス・イベール たねを育てる展 8月31日まで
http://www.watarium.co.jp/exhibition/0804fab/index.html
フランスのアーティスト、ファブリス・イベールによる、アートと農業を融合させた展覧会。「たねを育てる」を合い言葉に、作品が生まれるまでの思想や行動を提示していく。カリフラワーで出来た頭にレモンの目、ピーマンとバナナの腰、足はきゅうりという”野菜男”のオブジェや、巨大な木のドローイングなどを展示するほか、青山エリアの各所で野菜を育てるプロジェクトを展開する。
【原宿】国立代々木競技場 オリンピックプラザ特設会場●モバイルアート CHANEL CONTEMPORARY ART CONTAINER BY ZAHA HADID 7月4日まで
公式サイト http://www.chanel-mobileart.com/
エキサイトのサイト http://mobileart.excite.co.jp/index.html
ファッションブランド・シャネルが主催するアート・プロジェクトが、香港についで2番目の開催地である東京に登場。建築家ザハ・ハディドの流線型のパビリオン自体が移動し、2年をかけて世界の7都市をパビリオンごと巡回する。展示されているのは、世界から選ばれた20組のアーティストがシャネルの象徴的なクリエイションである「キルティングバッグ」をテーマに制作した作品。観客は入口でMP3プレイヤーを装着、”サウンドウォーク”という音声システムにより鑑賞する。
【汐留】松下電工 汐留ミュージアム●アール・ブリュット交差する魂 7月20日までhttp://www.mew.co.jp/corp/museum/exhibition/08/080524/index.html
正規の美術教育を受けていない人が、自らの表現したい欲求にかられてやむにやまれず生み出す作品、それがアール・ブリュット(生の芸術、またはアウトサイダー・アート)だ。この展覧会は、そうした作品を初めて正当に評価したジャン・デュビュッフェにより創始されたアール・ブリュット・コレクション(スイスローザンヌ市)と、滋賀県近江八幡市にあるボーダレス・アートミュージアムNO-MAが連携して企画。通常の美術展という枠に収まらないボーダレスな世界は、芸術とは何か、ということを多くの人に投げかけている。
【竹橋】東京国立近代美術館●カルロ・ザウリ展-イタリア現代陶芸の巨匠 6月17日〜8月3日
http://www.momat.go.jp/Honkan/carlo_zauli.html
1964年に日本で初めて作品が紹介されて以来、70年代に広く国内で個展を開催、多くの公立美術館でイタリアを代表する現代陶芸家として作品が収蔵されているなど、日本と縁の深いアーティスト、カルロ・ザウリ。2002年に没してから初めてとなる回顧展が、ファエンツァ市との国際交流展として開催される。”ザウリの白”と呼ばれる60〜70年代の代表作から、80年代の釉薬を使用しない黒粘土による作品、タイルやデザインの仕事まで、その活動をたどる。
[ギャラリー4]建築が生まれるとき―ペーター・メルクリと青木淳 8月3日まで
http://www.momat.go.jp/Honkan/Maerkli_Aoki/index.html#outline
スイスのペーター・メルクリと日本の青木淳というふたりの建築家が、どのようにアイデアを具体的にかたちにしていくか、というプロセスを見せる展覧会。メルクリによるドローイング約300枚と『ノバルティス・キャンパス・ビジターセンター』(2006年竣工)のためにつくったスタディ模型14点、また彼に影響を与えた彫刻家ハンス・ヨゼフソンの小品2点を展示されるほか、。青木が住宅『M』のためにつくった100個を超えるスタディ模型を公開し、”建築が生まれるとき”を会場に浮かび上がらせる。
【INFORMATION】今秋開催の「巨匠ピカソ」展 2館共通特別チケット発売中
パリの国立ピカソ美術館の改装にともない、世界を巡回するピカソ展が、東京・六本木のふたつの美術館(国立新美術館、サントリー美術館)で10月4日開幕する。6月30日まで、2館共通特別先行前売券を発売中。詳しくは
http://www.asahi.com/picasso/index.html

