【DRAGON ART CALENDAR】2008年2月〜3月
さあ、何を見に行く?
アートカレンダー 2008/2/20〜3/19
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【佐倉】川村記念美術館●DIC創業100周年記念展 マティスとボナール−地中海の光の中へ− 3月15日から5月25日まで
http://www.dic.co.jp/museum/
3月15日、8ヶ月の休館を経て、いよいよリニューアルオープンする川村記念美術館。ロスコとニューマンの新たな常設展示室をはじめ、展示ゾーンが増設された。リニューアルを飾る企画展はマティスとボナールの交流に焦点をあてた展覧会。
19世紀終わりから20世紀はじめに頭角を現したふたりの画家は、ともに南仏にアトリエを構え、地中海の光の中で、生命力溢れる作品を生み出していく。ふたりは生涯にわたって友情を築き、絵画についての意見や家族や友人のこと、身近な出来事、第二次世界大戦による社会状況の悪化や病気について語り合っており、厚い信頼で結ばれていた。今回は総計約120点の絵画のほか、ロバート・キャパやアンリ・カルティエ=ブレッソンが撮影した制作風景などさまざまな資料も合わせて公開される。
【汐留】松下電工汐留ミュージアム●開館5周年 ルオー没後50年 特別展
ルオーとマティス 3月8日から5月11日まで
http://www.mew.co.jp/corp/museum/exhibition/08/080308/index.html#event
1892年、パリ・国立美術館のギュスターヴ・モロー教室を訪れた若き日のアンリ・マティスは、美術学校には入学できなかったものの、自由学生としてアトリエに通い始めた。そこでは、教授からも一目おかれていたジョルジュ・ルオーも学んでいた。アトリエで出会った二人。3年後ルオーは教室を去るが、ルオーとマティスの友情は生涯続いた。
近年、この二人の間で交わされた書簡が見つかり、遺族の手によって少しずつ内容が明らかにされている。「素晴らしき芸術への共感」を合い言葉につづられた手紙には、尊敬に満ちた画家同士の友情と芸術への希望が記されている。
画家としてのスタートから晩年まで、静かに共鳴しあった二人の画家。その絆を語る作品がフランスから多数日本に集められる。
【水戸】水戸芸術館現代美術ギャラリー●宮島達男 Art in You 5月11日まで
http://artinyou.jp/
発光ダイオードのカウンターを使った作品で国際的に活躍する現代美術家、宮島達男。「アート作品は、何かと出会い、何かに気づき、何かに感動するための装置に過ぎず、アート的体験や感動は、人間ひとりひとりの想像力の中にある」とする美術概念「Art in You」を提唱し、活動の根幹としている。
首都圏ではおよそ8年振りに開催される大型個展となるこの展覧会では、宮島が北海道、奈良、広島、沖縄の日本国内4個所で開催したワークショップキャラバンを通じて制作した写真作品「CounterSkin」、参加者が自らの死の日時を打ち込むことでカウントダウンをはじめる「Death Clock」、さらに6色の発光ダイオードとカウンターヴォイドによる高さ6メートルの巨大立体作品「HOTO」などの新作を中心に、この「Art in You」のメッセージが展開される。
【横須賀】横須賀美術館●若林奮――VALLEYS展 3月16日まで
http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/202.html
横須賀美術館の前庭にある若林奮の彫刻作品《Valleys(2nd Stage)》(1989年制作/2006年設置)。
2003年夏、若林奮は美術館建設予定地を訪れ、自作《Valleys》の寄贈を表明するとともに設置について関係者と話し合った。しかし、同年10月に逝去。作品の設置は遺志を継いだ遺族と関係者の協力のもと無事行われた。今回の回顧展では、未発表作品を含む、立体約30点、版画、ドローイング約120点により、若林奮の仕事を振り返る。1970年半ばの、地下や斜面への関心から、自身と対象との間を満たす空間を測る尺度「振動尺」についての考察、そして《Valleys》に至るプロセスやそこから派生する作品群など、作家の軌跡を丹念にたどる。
〈feature 3〉異国の地で芸術を追求した二人の画家の展覧会
【竹橋】東京国立近代美術館●特集 国吉康雄 寄託作品を中心に 3月20日まで
http://www.momat.go.jp/Honkan/Kuniyoshi2008/index.html
国吉康雄(1889‐1953)は、1906年、17歳で単身アメリカに渡り、以後ほとんど日本に帰ることなくアメリカで活動した。東京国立近代美術館では、2004年に50年ぶりとなる回顧展を開催し、好評を博した。今回の小企画では、この回顧展をきっかけに所蔵家より寄託された作品を中心に、同美術館のコレクションも加え、そのエッセンスを約20点の作品で紹介する。
その作品は、大きく3つに分けられる。初期の作品は、どこかユーモラスな、大きな頭と目を持つ人物が特徴。1930年代に入ると画風は一変し、大恐慌下のアメリカ社会に生きる物憂げな女性像が登場する。そして第二次世界大戦をはさむ晩年にかけては、仮面をかぶった道化師や廃墟のイメージが現れ、ふたつの祖国のはざまで揺れ動く国吉の心情をうかがわせる。戦時下に描かれた代表作《誰かが私のポスターを破った》をはじめ、小規模ながら充実した展示となっている。
【笠間】笠間日動美術館●没後80年 佐伯祐三展鮮烈なる生涯 3月6日から5月6日まで
http://www.nichido-garo.co.jp/museum/exhibition_next.html
パリで30歳という短い生涯を閉じた佐伯祐三。絵画に「純粋」を探し求め、精神の緊張と高揚とを刻印した彼の代表作90点を展示。生誕110年、没後80年という節目の年に、日本近代絵画史に大きな足跡を残した佐伯の画業をたどりながら、今日どのように位置づけられるかを改めて検証する。
【上野】国立西洋美術館●ウフィツィ美術館の至宝 ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜 3月4日から5月18日まで
http://www.venus2008.jp/
ウフィツィ美術館やアカデミア美術館等を管轄する、フィレンツェ美術館特別監督局の全面的な協力により、画家ティツィアーノの名品『ウルビーノのヴィーナス』がやってくる。この作品は過去数度、特別な機会にしかウフィツィ美術館を留守にしたことがなく、ヨーロッパ以外の国に貸し出されるのは今回が初めてとなる。ほかにも、フィレンツェをはじめイタリア各地からヴィーナスを描いた選りすぐりの作品が一堂に会する。ヴィーナスの神話が、い
かに古代の芸術家のインスピレーションを刺激したのか、そして古代文化が再生したルネサンスにおいて、どのようにヴィーナスの図像が復活、発展したのかを、約70点の絵画、彫刻、工芸品等によって考察する。
【葉山】神奈川近代美術館 葉山館●誌上のユートピア 近代日本の絵画と美術雑誌 1889-1915 3月9日まで
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2007/utopia/index.html
19世紀から20世紀に移る時期、めざましい発展をとげた印刷技術を背景に、次々と生まれた美術雑誌を紹介しながら、同時代の日本近代絵画との関係をさぐる試み。美術雑誌は芸術家たちの発表の場であるとともに、互いに情報を交換し、創造的で刺激的なひとつの「場」でありユートピアであった。
導入として『ユーゲント』『イエローブック』などヨーロッパの美術雑誌を紹介、それが日本でほぼ同時に美術雑誌と連動し、新たな表現が生まれる様子を提示する。揺り戻しとしての江戸趣味や南蛮趣味への回帰や、象徴主義的な気分を背景に抽象的な表現にまで至ったことなどを明らかにする。出品されるのは油彩、日本画、版画、ポスター、雑誌など約180点。
【六本木】森美術館●アートは心のためにある:UBSアートコレクションより 4月6日まで
http://www.mori.art.museum/contents/art/index.html
スイスに拠点を置く金融機関UBSの現代美術コレクションは、1950年代以降のアメリカ、ヨーロッパの絵画と1990年代以降のヨーロッパを中心とした写真作品を中核に、近年はアジアや中南米の作品にも視野を広げたコレクションを形成している。本展では1000点以上のコレクションから、「ポートレイトから身体へ」、「造られた世界」、「ランドスケープから宇宙へ」という3つのテーマで作品をセレクトした。ウォーホル、リキテンスタイン、バスキア、リヒター、グルスキー、荒木経惟、森村泰昌、杉本博司、宮本隆司、畠山直哉らアーティスト60人による約140作品が展示される。
【六本木】森アーツセンターギャラリー●ムートン・ロスシルド ワインラベル原画展 3月1日から30日まで
http://roppongihills.com/jp/events/macg_mouton.html
フランス・ボルドーの5大シャトーのひとつ、シャトー・ムートン。「シャトー・ムートン・ロスシルド」のヴィンテージ・ワインは、1945年から毎年異なる画家たちの手によって描かれてきた。ピカソやシャガール、ミロ、ウォーホルなど巨匠たちをはじめとする原画約70点を、写真や資料とともに公開。
日本では25年ぶりの開催となり、約20点の日本初公開作品も並ぶ。
text by Noriko Tsuchiya

