【DRAGON ART CALENDAR】2008年1月〜2月


さあ、何を見に行く?

アートカレンダー 2008/1/20〜2/19

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〈feature 1〉「芸術の都、パリ」を堪能

【渋谷】Bunkamura ザ・ミュージアム●ルノアール+ルノアール展 2月2日から5月6日まで
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_renoir/index.html
印象派の巨匠、ピエール=オーギュスト・ルノワールと、彼の息子であり、映画監督であるジャン・ルノワールに焦点をあてた展覧会。2005年にパリで開催され、大きな反響を呼んだ企画を、オルセー美術館の総合監修のもと再構成している。家族の肖像を好んで描いたルノアールの作品には、妻アリーヌ・シャリゴ、後に俳優となる長男ピエール、次男で映画監督となるジャン、陶芸家クロードの姿が幾度となく登場している。展覧会では「家族の肖像」「モデル」「自然」「娯楽と社会生活」という4つの章で、二人の作品を紹介。絵画と映画の一部を、同じテーマで対比させることで、親子の関係や表現者としての二人の共通するものを明らかにしていく。

【六本木】サントリー美術館● ロートレック展—パリ、美しき時代を生きて 1月26日から3月9日まで
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/08vol01lautrec/index.html
19世紀末のパリ、ベル・エポックと呼ばれた時代。ロートレックは、モンマルトルに立ち並ぶダンス・ホールやキャバレー、劇場、サーカス、娼館などに入り浸り、歓楽の世界に生きる芸人たちや娼婦などの人々を描いた。大胆な構図、オリジナリティあふれる作品の数々は、ピカソをはじめ当時の画家たちに大きな影響を与えた。この展覧会では、とくに晩年の10年間にスポットをあて、当時の大衆文化に関する資料を展示しながら、油彩画、素描、ポスター、版画を中心とする約250点で、熱狂と退廃の時代とともに花開いたロートレックの芸術を紹介する。オルセー美術館のロートレックコレクションから厳選した初公開作品をはじめ、サンパウロ美術館など国内外の美術館から集めた名品が一堂にそろう。

【上野】東京都美術館●ルーヴル美術館展−フランス宮廷の美 1月24日から4月6日まで
http://www.asahi.com/louvre08/
18世紀のフランス宮廷では、ルイ15世の寵愛を受けたポンパドゥール夫人やルイ16世の妃マリー・アントワネットら、美を愛する女性たちがサロンを彩り、ロココや新古典主義などの芸術様式が展開した。特注の装身具や調度品には高価な素材と高い技術とがふんだんに用いられ、フランスの美術工芸はひとつの頂点を極めたといわれる。多くの品々はフランス革命によって失われたものの、ルーヴル美術館には歴史を語る貴重なコレクションが残されている。ポンパドゥール夫人好みの繊細な金銀細工や、マリー・アントワネットの趣味が色濃く表れた私室の書き物机、旅行用携行品入れなど、ルーブル美術館のコレクションから、ほとんどが日本初公開となる約140点の名品が展示される。
 

〈feature 2〉没後記念企画、さまざま

【六本木】国立新美術館●没後50年 横山大観−新たなる伝説へ 1月23日から3月3日まで
http://www.asahi.com/taikan/index.html
明治から大正、昭和の戦前戦後を通じて画壇をリードした近代日本画の巨匠、横山大観が没して50年。やまと絵、琳派、水墨画などに学び、“朦朧体”と呼ばれる西洋画の技法を大胆に取り入れるなど、つねに実験を試みながら、日本画の近代化をめざした。今回は東京美術学校(現・東京藝術大学)の卒業制作から40メートルを超える大作『生々流転』など、代表作を一挙に公開。また、大観は1904年からは1年間、岡倉天心に同行して渡米し、菱田春草らとニューヨークやボストンなどで作品展を開いているが、その時期の作品で、ボストン美術館に収蔵されている4点が今回、里帰りする。さらに、日本や東洋の重要文化財と比較展示することで、大観の作品を古典に連なるものとして、改めて大きな文脈で捉え直すという展示も行う。

【初台】東京オペラシティアートギャラリー●池田満寿夫 知られざる全貌 1月26日から3月23日まで
http://www.operacity.jp/ag/exh90/index.php
版画家、画家、彫刻家、芥川賞作家、エッセイスト、脚本家、映画監督、TVタレントなど、あふれる才能を発揮し、10年前に63歳で急逝した池田満寿夫。晩年には陶芸に没頭し、残した作品は3000点以上にのぼる。「エロス」がつねにキーワードとなる池田だが、陶芸を始めて以降は、版画では琳派などの日本の古典に触発された作品を制作したり、陶芸作品では〈般若心経〉シリーズを制作するなど、知られざる一面もあった。油彩、コラージュ、版画、彫刻、陶芸など、多岐にわたる池田の制作活動の振幅を、新発見や未発表の作品、資料を含めながら紹介。つねに時代の先端を突き進んだ芸術家の本質を見つめ直す。

【北浦和】埼玉近代美術館●没後30年 熊谷守一展–天与の色彩 究極のかたち— 2月2日から3月23日まで
http://www.momas.jp/003kikaku/3.01.next.k.htm
身の回りにある風景、花や小さな生き物などを、あるときは厳しく、また、いとおしむような優しいまなざしで観察し、シンプルかつ絶対的なかたちと色で表現した画家、熊谷守一。60歳でこのスタイルに到達し、97歳まで亡くなるまでその純化を試みた。一方、日本画や書を描くときは自由闊達に筆を走らせたという。没後30年を記念したこの展覧会では、初期から晩年にいたる124点の油彩画と、日本画33点、書16点をあわせて紹介する。

 

〈feature 3〉新たな拠点へ「旅立つ」MAYA MAXX、2つの展覧会

【青山】岡本太郎記念館●MAYA MAXXのさようなら展 4月20日まで
http://www.taro-okamoto.or.jp/exhibition.html1月27日まで、12時から公開制作あり(時間帯は変更の可能性あり)
【京都】何必館 京都現代美術館●For Tomorrow MAYA MAXX展 2月24日まで
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html
27歳から独学で絵を描き始め、ギャラリーでの発表だけでなく、テレビや雑誌、インターネットなど、さまざまなマスメディアで活躍してきたMAYA MAXX(マヤマックス)。その場に居合わせた観客と会話しながら描く、「対話の記録」というライブペインティングを行うなど、エネルギッシュな活動が若い世代を中心に人気を集めてきた。その彼女が、2008年2月に活動拠点をニューヨークに、制作の拠点を京都に移して再始動、東京と京都で大規模な個展を行う。岡本太郎記念館での「MAYA MAXXのさようなら展」では、展示のすべてをライブペインティングで発表。京都・何必館では「For Tomorrow=明日へ向かって」という思いを込め、書や屏風にも挑戦した、京都で制作した新作約150点を展示している。

 

〈pick up〉そのほか、注目の展覧会

【汐留】Shiodomeitaliaクリエイティブセンター●FABRICA LES YEUX OUVERTS 将来を見据えた目 3月2日まで
http://www.shiodomeitalia.com/modules/mostre01/index.php?id=18
1994年、ベネトングループのルチアーノ・ベネトンと、写真家で広告ディレクターのオリビエロ・トスカーニによって設立されたコミュニケーション・リサーチ・センター「FABRICA(ファブリカ)」。「カルチャー」と「ビジネス」をつなげることを目的に、世界100ヵ国以上で実験的な活動が行われている。また、イタリア・トレビソ近郊では、建築家・安藤忠雄によって改修・拡張工事が行われた歴史的な複合建築を拠点として、グラフィック、映像、インダストリアル・デザイン、出版、ニューメディア、写真、音楽などさまざまなジャンルの若手アーティストたちを1年間にわたって支援するプロジェクトも行われている。
この「FABRICA(ファブリカ)」のプロジェクトを紹介する展覧会が、パリのポンピドゥー・センターで企画され、2006年10月、同センターを皮切りにスタートした。2007年7月にはミラノのラ・トリエンナーレ・ディ・ミラノ、10月に中国の上海美術館を巡回。大きな話題を集めた展覧会が、いよいよ日本に上陸する。今回は主要なプロジェクトのうち、ドキュメンタリーと、観客とのインタラクティブな関係をテーマとした作品が展示される。

【森下】東京都現代美術館●川俣正「通路」 2月9日から4月13日まで 
http://www.kawamata.mot-art-museum.jp/
1978年から2008年までの30年の足跡をたどる川俣正の展覧会。日常とアートを結びつける試みを続けてきたその活動のキーワードを「通路」とし、学生時代から取り組んできたものや、未完のプロジェクトや今後のプロジェクトなどを紹介。観客は「通路」を行き交うなか、ワーク・イン・プログレスとして実施される、打ち合わせや作業、対話を目撃し、その活動に接することとなる。

【川崎】川崎市民ミュージアム●少女マンガパワー! —つよく・やさしく・うつくしく 2月16日から3月30日まで
http://www.kawasaki-museum.jp/display/exhibition/kongo.php
もはや説明をするまでもなく、日本発のカルチャーとして認知されている日本のアニメやマンガ。近年注目を集めているのが、人間の内面を掘り下げた独特の表現力をもつ少女マンガの世界だという。この展覧会では、手塚治虫、松本零士、石ノ森章太郎、ちばてつやら日本の少女マンガに影響を与えてた漫画家をはじめ、里中満智子、一条ゆかり、池田理代子、美内すずえ、竹宮惠子、山岸凉子、萩尾望都、陸奥A子、くらもちふさこ、吉田秋生、よしながふみら、計23人の作家の作品を展示。バリエーション豊富な少女マンガのジャンル全体を俯瞰する試みだ。

【竹橋】東京国立近代美術館●わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者 3月9日まで 
http://www.momat.go.jp/Honkan/Self_Other/index.html
「わたし」の根拠を問い、「わたし」を取りまく世界を認識し、「他者」との新たな関係を切り拓いていく―—。時代を超え、多くのアーティストがテーマとしてきた「わたし」と「他者」の関係に着目し、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館のコレクションを中心に、5人のキュレーターが作品をセレクト。価値観が多様化し、インターネットなどの高度情報技術によって増幅されることで、さらに複雑になった「わたし」と「他者」の関係を見つめる。

【目黒】東京都庭園美術館●建築の記憶−写真と建築の近現代– 1月26日から3月31日まで 
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/architect/index.html
建築家の意図を反映し、ときには建築家自身も気づかなかった魅力を引き出す建築写真。この展覧会では、記録として撮影された明治期の建築写真から、建築の魅力を独自の表現で切り取った現代の写真まで、約400点を7つの構成で展示。竣工写真のみならず、構想段階である建築の模型を撮影した写真なども展示し、建築家の構想から現実化へのプロセスも紹介する。近現代の日本の建築を、同時代の写真家がどのようにとらえたかを辿りつつ、建築史と写真史の変遷と接点を探っていく。

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