【Esquisse ou Croquis …?】~『2008年→2009年』~Kylin

Posted on 1月 5, 2009

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2008年。
 Kylin にとっての昨年の1年は、公私共々
  「激動の1年」
 に尽きます。
 TV風に、
  「Kylin の 2008年」
 を振り返ります。

 実は、年末に上げるつもりが送信ミス…。
 原稿を送るのが送れた分、
  「Kylin の 2009年」
 も想像します。

 
 ◆2008年◆
  ◇Marcia britto 女史とお習字の稽古
           2008/01/25(FRI)
    →「SoHo Art Gallery」に頻繁に出入りを始めた頃、
       「スウェーデンからアーチストが来るんやけど、
        お習字を教えてやって貰えない?」
      と言われる。
      ご本人は、落ち着いたオトナの女性。
      お習字が彼女の画風にどう影響を与えるのか楽しみ。
  ◇『Bottle Mail~言葉の海を漂いしあなたへ~』
          2008/03/18(TUE)~ 2008/03/23(SUN)
           http://web.mac.com/celio_barreto/iWeb/SoHo/2008.html
    →「SoHo Art Gallery」で初展覧会。
      スタッフから出展者へ立場が変わった歴史的瞬間かも…。
      知人の縫采氏に相当サポートを頂いた。
  ◇「Barco」展
          2008/04/18 (FRI)~2008/04/29 (TUE)
           http://homepage3.nifty.com/kameari-barco/
    →コラムを書いてる『Dragon Art Creator’s Revue』主催。
     サイトでは読み物を拝見しているけれど、
     お目にかかるのは初めての方々多し…。
  ◇Yahoo!「LOVE トーキョー」掲載
       http://lovetokyo.local.yahoo.co.jp/index.html
    →これは、正直驚いた。
     サイトでページを貰うのはともかく、
     同じサイトの他のメンバーが余りに豪華だったから…。
  ◇小山彰太氏『音噺』CD:ジャケット揮毫
         http://www.ohrai.com/home.html
    →今年でも有数の大仕事。
     本物のアーチストと対峙した緊張しつつも
     幸せな時間を過ごす。
  ◇『東京ガールズコレクション』ツアー(tokyobookmark)掲載
      http://openterrace.tokyobookmark.jp/d2008-09-08.html
    →「tokyobookmark」スタッフとの打合せで
      軽い気持ちでツアー企画の提案をしたら通ってしまった。
       「企画者がモニターを…」
      という趣旨絡みで、詳しくないファッションのレポートを書く。

      『SHINKANSEN & LOVE 』NIGHT
      も「tokyobookmark」で関連書籍の発行を知る。
      今まで、この手のイベントは「お客」だったのに、
      今回ばかりは「出展者」として参加。
      「イベント」というものの準備の全貌を知る。
  ◇『とんぼりワッショイ』Vol.5 開催
      http://tonbori.info/
    →今回のイベントは、女性スタッフの活躍が目立つ。
     委員長”てぃあ”君はタジタジ…。
  ◇『T.D.W 』+『Design Tide』
      http://www.design-channel.jp/tdw/
      http://www.designtide.jp/08/jp/
    →このイベントは、毎年建築家として見に行っていたもの。
     今回は2日で3つを見て廻るというハード・スケジュール。
  ◇『Puzzle Project 』
      http://puzzleprojectuk.com/
      http://www.brentartistsresource.org.uk/
    →知人のアーチストから誘われた展覧会。
       ”大阪からいきなり世界へ…”
     を実現したイベント。
  ◇『art cube 2』(SoHo Art Gallery)参加
          2008/12/16 (TUE)~2008/12/21 (SUN)
          http://web.mac.com/celio_barreto/iWeb/SoHo/2008B.html
    →この展覧会は、
      ”What is Art ?”
     という命題が付いている。
     10cm3の透明ボックスの中に何を表現するか?
     結果的に
      「Kylin のは、アダルトな作品だね…」
     と言われる。

 
 ◆2009年◆     
  ◇『とんぼりワッショイ』Vol.6
          http://tonbori.info/
          2009/05/03(FRI)~2009/05/05(SUN)
    →1年間、お休みをしました。
     スタッフもメンバーが変わり、コンセプトも変わります。
      (でも、何故かワタシはまた引っ張られる…?)

  ◇Y.Y. 氏個展
    →大阪の某高級ホテルにあるギャラリーでの個展。
     会場セッティングに関わります。
     
  ◇『水都2009』
          http://www.suito-osaka2009.jp/
    →大阪の中之島周辺での都市型イベント。
     建築を超えた都市計画レベルでの会場セッティングに
     関わります。

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【Esquisse ou Croquis …?】~『国際化』~Kylin

Posted on 9月 14, 2008

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 日本列島には居るものの、大阪に限らず、いわゆる「地方」
(東京圏以外に住むという意味で…)に在住する人間には、必ず
 ぶつかる問題がある。
 それは、
  ”東京圏以外に住むデメリットをどう凌ぐのか…?”
 ということ。

 1995年頃以来、「IT」、特にインターネットの発達は、
 情報の双方向性を飛躍的に高めた。
 その場に居ることなく、情報を集めることが出来るようになった。
 「バーチャル」と呼ばれる、「リアル」よりも純粋に観念的な
 空間も出来た。

 けれど…。
  ・政治システムの集中度
  ・メディアの集積度
  ・文化情報の集積度
  ・人口の集中度
 どれを取っても、東京圏は日本の中で群を抜いている。
 天文学の書物に載る「ブラック・ホール」の模式図よろしく、
 東京圏の引力は、本来、真っ直ぐな筈の空間を歪ませて、
 この世の絶対速度基準である「光」さえも曲げて見せるようだ。

 始末が悪いのは、東京圏に居る人々は、その絶対的優位性を
 自覚してないか、自覚していても隠そうとしている…?
 凄く”意地悪な”書き方をします…。
   (たとえ話:悪意はありませんので、念のため…)
  「DRAGON ART CALENDER」
 に載っている展覧会は、東京圏のものばかり…。
 ワタシが気軽に見に行けるものはありません。
 だから…。
 ワタシは自分のブログで、関西圏の展覧会情報を掲載するのです。
 あくまで、自分が出かける際のメモ代わりに…。
  
 例えば、身近な関西圏で、経験と実績を積んだアーチストたちは、
 Mailで、手紙で、言葉で、ワタシに訊ねてくる。
  「自分は、東京圏に進出して、もっと大きなチャンスを狙う
   べきだろうか?」
 ワタシは答える。
  「関西圏で、あなたが”頭ひとつ抜け出ている”のは事実。
   けれど、東京圏へ行ったならば、同じレベルの人間はゴロゴロ
   居るだろうから、目立たなくなってしまうよ…」

 2008年。
 今年に入って、ワタクシ”Kylin”はささやかながらアーチスト
 活動を始めた。
 色々な理由はある。
  ・今までサポートしてきたアーチスト数人から、
    「Kylin も作品展示をしてみたら?」
   と何度となく声をかけられた。
  ・たまたま、とあるギャラリーのオーナーから展示のオファーを
   貰った。
  ・デザインイベントのスタッフを務めるに当たって、展示側の
   段取りを知っておくのも必要だと思った。
 けれど、何よりも、
  ・展覧会を開いて、たくさんの人々が訪ねて来てくれるのは、
   正直、嬉しくて楽しい…。

 アート活動を始めると、多くのアーチストと出会うことになり、
 色々な”口コミ情報”が入ってくる。
 それと共に、ギャラリーとの関係も出来る。
 ”Kylin”が個人的にお世話になっている、幾つかのギャラリーには、
 ある共通点がある。
  ”東京圏以外にあって、必ずしも東京圏ばかりを見てはいない。
   関西圏から、いきなり世界に進出している…”
   ・「digmeout」:米国・豪州
   ・「SoHo Art Gallery」: カナダ・スウェーデン・中国・韓国
   ・「Gallery at The Hyatt」: 中国・韓国・イラン 
   ・「Artist Space CERO 」: 韓国・英国
 
 外国のアーチストと喋っていると、気付くことがある。
 彼らは異口同音に、
   「日本のアーチストは、
    なぜ自分のアイデンティティーを大切にしないのか?」
 と訊いてくる。

 例えば、こんな風だ。
 以前、「SoHo Art Gallery」で個展を開いたMarcia Britto女史は、
 来日の際、書道に興味を抱いた。
 たまたま、昔、お習字を齧った経験があるワタシがお稽古をしたのだ
 けれど、書き方のテクニックを教える時間以上に、文字についての
 質問を受けた。
   Q:日本語には、なぜ、漢字・ひらがな・カタカナの3種の文字が
     あるのか?
   Q:漢字に、それぞれに意味があるのは何故か?
   Q:サインで済むところ、ハンコがあるのは何故か?
   Q:墨の成分は何か?
   Q:和紙はどうやって作るのか?
 これって、日本の文化の解説そのものではないか?
 予感がして、”付け焼き刃”にしろ勉強しておいて良かった…。
 彼女が帰国するにあたって、何よりも大事にしたのは、
 自分がお稽古した習字道具と半紙、それにひらがな1文字を彫った
 彼女用の雅印だった。
 
 このコラムに添付する画像は、
 今、作品を出品中の、
  『PUZZLE PROJECT 2008』(Artist Space CERO)
 の模様。
 「大阪展」が済むと、英国・ロンドンへ渡ります。

→→→** Links for ** ・・・
 ■「digmeout」;
    http://www.digmeout.net/
 ■「SoHo Art Gallery」;
    http://web.mac.com/celio_barreto/iWeb/SoHo/Welcome.html
 ■「Gallery at The Hyatt」;
    http://www.gathp.com/
 ■「Artist Space CERO ;
    http://artistspace.seesaa.net/
 ◇Marcia Britto女史 公式サイト;
    http://www.marciabritto.com/index.cfm?pageID=4
 ○『PUZZLE PROJECT 2008』公式サイト;
    http://unipon2kau2.com/puzzle_project/index.html

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【Esquisse ou Croquis …?】~『音噺』~Kylin

Posted on 7月 17, 2008

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 大阪にある「おーらいレコード」の音楽プロデューサ氏から、
 リリース間近のCDジャケットに題字を揮毫するオファーを
 頂いたのは今年の2月ごろ…。
 某サイトに、北野天満宮「天満書」を奉納したことや、
 知人のギャラリーで個展を開いた外国人にお習字を教えたこと
 などを書いたのが目に留まったとの由。

 
 新譜を出すミュージシャンというのが、小山彰太氏。
 「山下洋補トリオ」「坂田明トリオ」の元メンバーで、
 日本のモダンジャズ・シーンを走って来た人だ。
 ”とんでもない人”というか、”大御所”とも云うべき人のCDに
 関わることになる…。
 何度もプロデューサ氏に確かめた。
  「本当に、ワタシでいいんですか?」
 と…。
 その時の彼曰く、
  「プロの書家に頼めば、
   彼のプライドと流儀が小山氏の要望と合うとは限らない。
   今は、その調整時間が無い。
   ならば、ミュージシャンの”わがまま”に柔軟に対応し、
   何よりも、この出会いを面白がって楽しめる人がいい…」

 今まで出した、小山さんのディスコグラフィをサイトで眺めた。
 その中で気になったアルバムがある。
   『音三昧』
 ボタ、滲み、擦れ。
 毛筆でしか出せない表現に溢れている…。
  ”ただ、綺麗な字が欲しいわけではないのだな…”
 最初は草書で書くつもりだったワタシでも、直感的に雰囲気が
 分かった。

 書体の手本を色々と探した。
 その中には、最近流行りの「お習字アート」の美術書もある。
 たまたま洛中の古本屋でこんな本を見つけた。
  『書体小事典』(東京堂出版)
 中国四千年の先人の息使いが満ちている。

  「音」は王寵の書が良い。
  「噺」は王守仁の書が良い。

 いずれも、筆の運びが流麗である。
 しかし、手本を見ながら書くと、筆が止まる瞬間がある。
 その瞬間、即興性は無くなってしまう…。

 手本を見ずに書けるようになるまで、時間がかかる。
 何枚も書いた。
 お習字というのは、半紙1枚に関しては真剣勝負である。
 ワタシは字を書いている際には息を止めている。
 一度筆の穂先を下ろしたら、もう後戻りは出来ぬ。
 「勢い」と「形」の釣合いがいつ揃うのか…?

 やっとの思いで「OK」が出た時に、
  ”もう息を止めて、根を詰める必要は無いのだ”
 と安堵の溜息が出た。

 今年の七夕の日、
  小山彰太氏『音噺』
 のCDリリースに”GO”サインが出た。
 想像してたのよりは、ずっと神秘的だった。
 
 このジャケットからくるイメージと、実際の音とを聴き比べて
 みて欲しい…。

→→→** Links for ** ・・・
 ■小山彰太氏 プロフィール
     http://www.ohrai.com/musician/koyama.html
    http://www.hotmusic.co.jp/profile/syotaprofile.htm 

 ■「おーらいレコード」
    http://www.ohrai.com/home.html

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【Esquisse ou Croquis …?】~『Barco 展に際して…』~Kylin

Posted on 4月 13, 2008

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□『 第2回【DRAGON ART】祭
       おやすみバルコ!解体スペシャル~地形と夢~ 』
     →コラムを書いてるサイトのグループ展。
      平面作品を構想中…。

 とmixiなどサイトに案内を上げた展覧会が、今週、始まります。
 
 イベントの宣伝を兼ねて、ワタシが作品を作るに当たって考えた
 ことを書き留めておくことにします。
 多少、ネタバレになりますけれど、会場に行けば、ワタシの作品
 は、あまりに地味に埋もれてしまってると思うので…。
 ■趣意書:
      デッサン、イラスト、絵画…など、
      いわゆる”芸術的描写”の出来ない人間が、
      「製図」という手法で作品化出来ないか…?
      というコンセプトで作成した。

      紙という2次元の世界に、
       ”直線のみで「円」を描く”
      ことを考えた時、接線[=tangent]の連続で「近似円」
      を描くことが出来る。

      限りなく大きな半径の「近似円」上に居る生き物は、
      水平と信じる直線を辿って行くと、円周上に居ることに
      気が付かない。

      作品を透明なアクリルパネルに封じ込めたのは、
        ・『tangent-M』:モノトーン
        ・『tangent-C』:レインボウ・カラー
      を気分によって眺めて貰うため。
      「表」・「裏」の区別は無い。

      水平な地面(G.L.)を挟み、海洋の底から天上まで続く
     「近似円」たる地球をあなたは意識しているだろうか…?
 …とまぁ、カッコつけたことを書きましたが、
  あの作品にはもうひとつ意味があります。

  それは、「サイズ」。
  荒い接線で描かれた作品のサイズは、
   W X H = 200.8mm X 413mm
  つまり、ワタシの今年の誕生日にちなんで作りました。

  2008年になって、あるキッカケから、
   ”スタッフばかりやってないで、Kylin も作品を作りなよ…”
  という声が急に増えたのです。
  数件、オファーを受けた最中に、この展覧会の告知を見つけ、
  申込みました。
  だから、展覧会履歴なこんな風…
 [作品暦]
   □@nifty『FDESIGN 展』出展: 1998年8月22日(土)~26日(水)
                 「O美術館」(東京都品川区大崎)
                ・デザインTシャツ+書

   □『Bottle Mail 展』出展: 2008年3月18日(火)~23日(日)
                 「SoHo Art Gallery」(大阪市天王寺区)
                ・インスタレーション

   □『Barco 展』出展: 2008年4月18日(金)~29日(火)
                 「Barco Gallery」(東京都葛飾区)
                ・ドローイング

   □『Art Salad 展』出展予定: 2008年5月20日(火)~25日(日)
                 「SoHo Art Gallery」(大阪市天王寺区)
                ・ドローイング+書
  今年のワタシの誕生日は、
    『Art Salad 展』の掛け軸
  の製作から始まります…。
 

>>APR/13/’08(SUN);
>>Written by
>> “Kylin” on the Web ….

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【Esquisse ou Croquis …?】~『アートで大阪を盛り上げる…』~Kylin

Posted on 3月 13, 2008

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 “アートで大阪を盛り上げる…”

 多くのアート系団体が、異口同音に唱えるスローガンだけど、
 詳細なコンセプト、規模、背景は様々…。
 何を隠そう、ワタシも何枚かに咬んでるんたけど…。

 「アート」がお題目に入っているのは、その場のアート
 環境が貧しい証拠なのだ…。
 東京には、メディアの集中もあり、展覧会(イベント)の数では
 絶対的に大阪は不利である。
 
 けれど、東京のギャラリストに言わせると、
  ”企画自体が面白い展覧会は関西に多い”
 と云う。
 例えば…。
  ・街中にそれとなくアートを散りばめる手法…
    「大阪アートカレイドスコープ」
      http://www.osaka-art.jp/genbi/exhibition/kaleido_08/index.html
    「からほりまちアート」
      http://karahori-machi-art.com/
  ・廃墟をアートスペースに利用する手法…
    「名村造船所跡地」
     http://www.namura.cc/blackchamber/
  ・水辺を生かした手法…
    「水都大阪 2009」
      http://www.suito-osaka2009.jp/
    「ご来光カフェ」
      http://tabiclub.org/blog/?/blogid/1

 “アートで関西を盛り上げる…”
 にバージョンアップして、考えてみたら?
 “アートを関西から世界へ…”
 に拡大したら…。
 規模の大きなイベントになればなるほど、
 アーチスト側には、
  ・行政との連携能力
  ・スポンサーを探す営業能力
  ・実施に向けて優秀なスタッフを集めて動かすプロデュース能力
  ・イベントの広告宣伝をこなす広報能力
 が問われる。
 

  「君はキリンなんやろ?
   目の前の小さなことよりも、遠くの動きが見える筈や」

  「アートが無くても生きていける。
   けれど、アートが無い生活はつまらない…」

 先日、ワタシより数段レベルの高い人達と話していて聞いた、
 一番印象的な言葉…。

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【Esquisse ou Croquis …?】~『野点(のだて)』~Kylin

Posted on 11月 10, 2007

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 街中を一風変わったリヤカーが2台進んで行く。
 「焼立器飲茶美味窯付移動車」と呼ぶのだそう。
 そのリヤカーを引く人間もまた、一風変わっていて、
 やたらと長身できらびやかな衣装で、顔の化粧ときたら、
 まるでピエロ。
 頭のてっぺんに、なぜか”茶せん”が載っている…。
 この様を人は”ドラァグ・クイーン”と云うんだとか。
 『野点(のだて)』は、きむらとしろう”じんじん”さんが、
 日本、いや世界各地で行っている、野外お茶パフォーマンス。
 ”こんな場所で…”と思うような処で、リヤカー2台を駐め、
 道行く人々に
  「お茶でも飲んで行って~!」
 と勧める。

 素焼きのお茶椀を数十個積んであり、希望者には絵付け体験も
 出来る。
 今まで「陶芸」など全然縁の無かった人も、スタッフに促されながら、
 嬉々として筆を運んでいる。
 で、リヤカーの窯に入れ、800℃の楽焼で仕上げる。
 窯には1度に4つのお茶椀しか入らないから、一旦絵付けをしたら、
 のんびり待つ…。
 窯からお茶椀を取出し、スタッフがバケツの水で煤だらけな作品を
 洗う。思わぬ鮮やかな色に感嘆の声が上がる。
 その出来立ての「マイお茶椀」で野外でゆっくりお薄を頂く…。
 これが『野点』の醍醐味なのだな。

 ”じんじん”さんは、とても”フトコロ”の広い人で、いろいろな事に
 最大限の「自由」を認める人。
  ・お茶椀の絵だって題材自由
  ・どんな人だって、会話に取り込んじゃう。
    昔は、女性に間違えられて、酔っ払いのおっちゃんに、
     「ここで服を脱げ!」
    って迫られたとか…。
  ・スタッフ業務の時間も本人の自由
   でも、”ちょっとでも長く居たい”と思わせるところが人徳。

 今回、この『野点』のスタッフをやります。
 ちなみに、ワタシのシフトは、
  ・2007/11/11(SUN): 「福寿荘」前駐車場
  ・2007/11/17(SAT): 「スパワールド」大階段下
 です。
 場所等は、下記ブログを参照下さい。

 よろしゅうお越し…。

→→→** Links for ** ・・・
  ■『野点ブログ』(2007秋 大阪開催~Breaker Project~)サイト
    http://breakerproject.net/publicart/nodate/

     ※2004年に開催された時の様子;
      http://www.log-osaka.jp/projects/nodate/past.html

  ■「きむらとしろう”じんじん”さん インタビュー」:
           「log」~osaka web magazine~
    http://www.log-osaka.jp/article/index.html?aid=55

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【Esquisse ou Croquis …?】~『とんぼりワッショイ!』~Kylin

Posted on 10月 20, 2007

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 大阪市内を南北に貫くイチョウ並木の御堂筋。
これと平行に心斎橋筋が通っている。長堀通から南に辿って行くと、
周防町通を跨ぎ、やがてアーケードが一瞬途切れて戎橋が現れる。
 右手に掛かる有名な「グリコの看板」の反対側を見渡すと、
ディスカウント・ストア「ドン・キ・ホーテ」の楕円型観覧車が
目に入ると共に、前を流れる道頓堀川には、親水歩道があるのに
気がつく筈だ。

 有限責任法人「とんぼりリバーウオークの会」が管理する歩道に、
春と秋、年に2回だけアート系のイベントがかかる。
 親水歩道が出来た当初、道頓堀商店街の人々は、
  ”何か人を集める方策は無いか…”
と首を捻った。
 元々、道頓堀川では、歌舞伎役者や落語家の「顔見世」が行われ
たりはしていた。
 自分達でイベントをしようとしたが、アイデアに限界がある。
そこで、コネを頼って、ある若い集団の存在を知った。
名を「irotori”彩”」と云う。

 彼らはイベントを企画するにあたって「アート」に目を付けた。
  ・アンテナ感度の高い若者を呼ぶには、指向性イベントを企画
   するしかない。
  ・たまたま、彼らの周りには、”アーチストの卵”と呼ぶべき
   若い人間が多く居て、作品のストックを発表する場を模索して
   いた。
  ・”学園祭ノリ”で、イベントを自分達で企画していく事に、
   味をしめてしまった

 前作でも述べたように、「広報担当」として
  『とんぼりワッショイ!』
にも関わることになった。
 ここの集団でも、私が飛びぬけて年上になってしまった。
子供たちの文化祭に、P.T.A.が1人混じってる感じ…。
 最初は遠慮がちに話していた彼ら・彼女らではあるが、今では
一丁前にタメ口なんか利いて来る。私自身は、気にならないから、
良いのである。

 「輪音」でのスタッフ会議では、若いメンバーが分担に従って
打合わせを進めていくのだが、正直、歯がゆいこともある。
 けれど、くちばしを突っ込んでしまってなダメなのだ。
黙って様子見をして、行き詰まったり請われたら初めて口を開く。
その時も「結論」は言わない。選択肢を示すだけ。
決めるのは彼ら・彼女らなのだ。

 以前、スタッフになってみて、
  ”3つのイベントの運営面での違いが見えてきた”
と書いた。

   ○『とんぼり』は”線”
   ○『とんぼり』は”ノリ”
   ○『とんぼり』は”若さ”

 自分が段々この感覚に近くなってきている気がする…。

 イベント当日は、ひたすら楽しもう。
ひょっとしたら、フェイス・ペインティングをしてるかも知れない。
扮装をしているかも知れない。

 もし、大阪に立寄る機会があったなら、
  ”背の低いキリン”
を探してみて欲しい…。

→→→** Links for ** ・・・
  ■『とんぼりワッショイ!』(2007.11.03 開催)サイト
     http://www.tonbori.info/
  ■『irotori”彩”』サイト
     http://www.irotori.co.jp/

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【Esquisse ou Croquis …?】~『からほりまちアート』~

Posted on 10月 3, 2007

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大阪市内に、第二次世界大戦(太平洋戦争)の際、戦災を免れた
地域がいくつか存在する。
 そのうちのひとつに、大阪市中央部にある「空堀」がある。
 「空堀」は、豊臣秀吉が大阪城を守るために築いた「南惣構堀」
が、水を入れない”空の堀”だったことに由来している。
地域にある居酒屋の地階の側壁は、この遺構だ。

 階高の低い木造の家屋は、昭和初期の風情を醸し出す。
年配者にはノスタルジーを、若年層にはレトロモダンな感覚を呼び、
”癒し”の空間を形成している。
 若いアーチストたちは、自らの手で古い町家に手を入れ、アトリエ、
ギャラリー、カフェ、などに転用し集まり始めている…。
 街並みは、規模的にも雰囲気的にもヒューマン・スケールで、
心地良く時間さえゆっくり流れているような気さえする。
 しかし…。
 世情から小学校が廃校になり、デベロッパーによる大規模な開発の
手が延びている。超高層のマンションの影は足元の木造民家から日照
を奪う。人口の増加は狭い路地での渋滞を呼び、老人たちを”交通戦争”
に巻込み始めている。

 今回、「広報担当」として『からほりまちアート』に関わることに
なった。イベント自体は今年で7回目。
 きっかけは、ひょんな事からである。
  ・「アトリエ輪音」のスタッフが兼務している。
  ・女性スタッフが多く、企画やアイデアを出す点では優れている
   が、当日の搬入業務やセッティングなどの力仕事がある。
  ・スタッフの年齢層が、年配者と若年層に二極化していて、
   双方を繋ぐ年代のメンバーが居ない。
   ワタシは丁度、その年代に当て嵌った。
 理由は色々あるにせよ、道頓堀での『とんぼりワッショイ!』、
新世界・飛田での『野点』と、スタッフを兼務することになった。

 スタッフになってみて、3つのイベントの運営面での違いが見えて
きた。
 ○『野点』は”点”、『とんぼり』は”線”、『からほり』は”面”。
 ○『野点』は”安らぎ”、『とんぼり』は”ノリ”、『からほり』は”落着き”。
 ○『野点』は”実績”、『とんぼり』は”若さ”、『からほり』は”成熟”。

 各イベントスタッフでの、ワタシの立場は”バランスウェイト”。
  ・みんなが考える企画を見守り、サポートに廻る。
  ・年長者と若いスタッフの橋渡しをする。
  ・外部のキーマンに、イベント開催をPRし、二次広報者になって貰う。

 「プレス・リリース」を書き終えて、各メディアに流し始めている。
ぼちぼち紙媒体には、記事が載り始めた。

 もし、大阪に立寄る機会があったなら、お散歩をしてみて欲しい。
 ノスタルジーを感じるのか、レトロモダンな感覚を新鮮に感じるか…、
それはあなた次第です。
 
→→→** Links for ** ・・・
  ■『野点』サイト
     http://breakerproject.net/publicart/nodate/
  ■『からほりまちアート』サイト
     http://karahori-machi-art.com/
  ■『とんぼりワッショイ!』サイト
     http://www.tonbori.info/

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【Esquisse ou Croquis …?】ギャラリー「輪音」の始まり

Posted on 8月 29, 2007

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  私がスタッフを務めるギャラリー「輪音」は、
  元はといえば、おでん屋、鉄板焼屋から派生した場所である。
  通りに面して赤い引違いガラス戸があり、開店時には、暖簾も
  掛けるから、えてして酔っ払いのおっちゃん達の”2軒目”と
  勘違いされてしまう。

  ガラス戸を開けると、長い2本のカウンターが目に飛び込んで
  くる。昔は、ここに人が鈴なりになって、パクついていたので
  ある。
  右手の奥に鉄板があり、天井に換気フードの痕跡が残るが、
  今は、パソコンが鎮座ましまして、後ろの食器棚はCDラック
  と化している。
  天井には格子桟が走っているので、1ブロック当たり1人の
  割合で展示スペースに…。
  現在は2ブロックが作品で埋まっている。
  一番面白そうなのが、さっきの換気フードの痕。
  アーチストの発想力・創造力・プレゼンテーション力が要求
  される。
  まだ、名乗りを上げる者は居ない。

  「輪音」運営メンバー13人の年齢構成をみると、
    ・40代:1人
    ・30代:2人
    ・20代:8人
    ・10代:2人
  と圧倒的に若い。
 
  新鮮な発想は、若いほど湧きやすいのはモノの道理。
  だから、
   「イベント企画・実施」
   「維持・管理」
  は若いメンバーにお任せ。
  ワタシにあって、みんなに無いのは「経験」。
  彼ら・彼女たちに、選択肢のいくつかを提示することは出来る。
  進むべき方向に、過去に経験者が居れば話を聞くことが出来る。
  ワタシは、見守る立場に居る…。
 
  ただ…。
  問題なのは、ギャラリーというよりは、”たまり場”の状態に
  あること。
  内装工事が未完成である。
  ”一見さん”がやって来ても、スタッフは、挨拶・案内すら
  まともに出来ない。
  HPすら完成していない。

  要するに…、
  外界の一般市民に公開出来るレベルには達していない。
  クラブの「部室感覚」である。
  なのに、何故フライヤも配るのか…。
 

   ”「輪音」に行けば何か面白いことやってる!”
   ”「輪音」に行けば、誰か面白い人が居る!”
  と人が集まってくるようなスペースになればいいな…。
  …またそこから、新しい動きが生まれてくる。 

→→→** Links for ** ・・・
  ■アトリエ「輪音」
     http://waon0317.com/

>>AUG/24/’07 (FRI);
>>Written by
>> “Kylin” on the Web ….

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【Esquisse ou Croquis …?】~茫洋とした「詩」の海へ~

Posted on 6月 30, 2007

 先日、ワタシが所属するアトリエ「輪音」のメンバーが中心で、
  『コトバノイベント Vol.2』
が開催された。
 文字通り、言葉に絡む表現のイベント。
 今年のテーマは
  「恋愛」
だった。
 
 大阪・ミナミの一角にある、ちょっと古いビルの地下で目立った
のは、いろいろなかたちのコラボレーション。

  ・写真 + 詩
  ・写真 + 書
  ・写真 + 詩+書
  ・動画 + 詩
  ・写真 + 動画
  ・詩 + 朗読
  ・詩 + 演劇
  ・詩 + 音楽
          etc.etc.

 一番、新鮮だったのは、
  「詩のライブ」
という形式。
 ステージに4人の詩人が車座に座り、Pod-Castの形式でWebラジオ
中継する。
  ・ソロ
  ・デュエット
  ・トリオ
 いろいろな朗読と掛合いのかたち。
 展示してある詩に、声色というライブ感が加わり立体化する。

 詩人といわれる人たちと話すと、時々、全然世界観が違う単語が
飛出してくる。
 例えば、
  「私はネコです…」
  「ん?」
  「名前が猫じゃないけど…、と思ってるんでしょ?」
  「あ、うん…」
これは会話になっているのか、いないのか?

 ワタシは、コラム・エッセイを書き、俳句・短歌を詠むけれど、
「詩」という世界には縁が無かった。
当日気が付いた。
 そんなワタシが「詩」の世界に踏み込もうとしている。
 ふとしたきっかけで、
  「詩を書いてみませんか~」
 優しい言葉でお誘いがかかった。
 最初は、
  ”いい機会だし、書いてみよう…”
と思った。
 でも、今になっては遅かりし、
  ”あれは、悪魔のささやき…”
と気がついた。

 とにかく、全然書けないのだ。
 いや、正確には書いたけれど、読んでみて思わずデータを消して
しまった。
なにしろ、自分の作った詩は、やたら甘ったるくてこっ恥ずかしい。
同じ内容を短歌で書いたら恥ずかしくないのに、何故だろう?

 原稿用紙に手書きもしてみた。
谷川俊太郎氏ではないが、手に「B」の鉛筆を握り、自分の部屋、
会社帰りの喫茶店、そして「輪音」にあるこのパソコンの前…。

 俯いて目を閉じ、何かが背中を叩くのを待つ。
でも、頭の中を聞いたことがある歌の歌詞が通り過ぎる。
 ”これは、失恋噛まされた時に涙ながらに聴いた曲”
 ”これは、病室で眠る時に子守唄代わりに聴いていた曲”
 ”あ、あのリフレインが好きだった…”

 結局、いくら脚色したところで、”過去の集大成としての自分”
から発せられる言葉でないと、説得力がない。
 つまるところ、”自分を晒す”のが怖いだけなのだ。
 このエッセイだって、実のところ自意識が働いている。
書いては消し、書き足しては前に書いた文を消し…。
自意識が文章を制御する。
 でも、口に出した言葉は、発してしまえば取り消せない。
 「詩」は、文章のかたちをした話し言葉なのかも知れない。
物理的には消せるけど…。

 さぁ、「詩」の海へ出航しよう。
 日本の内海にあるヨットハーバーで、太平洋の波の高さを心配
していても始まらない。
 今は、晴れていても、進路に低気圧はやってくる。

 せめて祈ろう。
「詩」の海のポセイドンに笑われないように…。

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