[アートサポーターバトン4] 野田恒雄

Posted on 6月 5, 2007

*所属団体名
TRAVELERS PROJECT

*個人名
野田 恒雄

*連絡先(メルアド、URL、電話番号、住所など差し支えのない範囲で)
mail:travel-front@travelers-project.com
URL:http://www.travelers-project.com/
TEL:092-984-6892
ADDRESS:福岡市博多区上川端9-35冷泉荘A11

*アートとの出会いを語ってください
アートとの出会いって、難しい質問ですね。
小学校や中学校の時の図工の時間が好きで、作ったものが県で入選とかしているうちに、興味を持ったのは事実ですね。
その後、高校の時に、山田かまちの絵や詩にはまったり、バスキヤの映画にはまったり、と作品自体よりもその作者の人生に興味がありました。
大学に進学する際、決して自分には芸術の才能があるとは思っていなかったので、美大に行こうということはありませんでした。
理系を選んでいたとは言え、どの学科に行きたいかはっきりしないまま、消去法で建築学科を選択。
入学してみたら、周囲は建築好きばかりで、自分との温度差に焦りました。
慌てて、建築を中心に、デザイン、アート、などの作品や本などに手当たり次第に触れ、次第に色々なアートのことを知るようになりました。
ということなので、
アートらしきものを作り始めたのは、図工の時間ですが。
アートのことを知るようになったのは、大学入学後なので、どのタイミングでアートに出会ったかは分かりません。
アートに初めて感動した時が、アートに出会った時であるなら、高校の時でしょう。

*この道に入ったきっかけ、コース
上記にもあるように、消去法という、大変ネガティブな動機です。

*現在の活動(仕事)内容、活動環境などについてくわしく教えてください。
現在は、no.d+a(Number Of Design and Architecure)という事務所を立ち上げ、建築デザインの仕事をしています。
同時に、TRAVELRS PROJECT という「場づくり」のプロジェクトを立ち上げ、活動しています。
TRAVELRS PROJECTは、「挑戦することを旅のように楽しむ」人たちのための「場づくり」で、建築やネット上などでの表現フィールドのデザインをしています。
例えば、築50年のアパートに20組の様々業種の人が入居し、カフェやバー、ショップやギャラリー、ショール―ム、などを行う「冷泉荘」というプロジェクトがあります。
これは、3年限定のプロジェクトで、東京で言えば浅草のような地域にあり、地域への参加も心がけながら、20人の社員ではできないことを、20組の個人でする、ことを目指しています。
また、トラベルフロントという、トラベラーズプロジェクトの運営事務局兼カフェも、フード/プロダクトデザイナー/主婦/焙煎屋、などの多種の業種を巻き込んだカフェプロジェクトです。
冷泉荘のA11に入居しながら、全体の「フロント」的役割を担っています。カフェとしてのメニューには、コーヒーやフードだけでなく、店内の陶器や家具をそのまま買って帰れます。
モノの良さを体験してもらって伝える、それをきっけにモノの背景を知ってもらう、ということを大切にしています。
そんなトラベルフロントで毎月数回、公開型収録で行っているネットラジオが、トラベルラジオです。
ゲストとのトークや、カフェで行うトークイベントのライブ収録、発信したい人によるインフォメーション、などの番組を配信しています。
現在、福岡市内や県外でも、冷泉荘のようなプロジェクトが進行中で、どんどん「場づくり」を広げています。

*毎日、毎週、毎月、毎年のおよその活動サイクルを教えてください。
建築に関わる仕事が、どうしても長期的になります。
ですから、2~3のプロジェクトを1年かけて、じわっと進めています。

*自分でやって面白かった最近の活動、イベントなど紹介してください(写真入り)
先日4/29に冷泉荘は1周年を迎えました。
その際、昨年のオープニングにつづき、「冷泉荘劇場」というものを開催しました。
これは、冷泉荘という建物を劇場に見立て、劇団がゲリラ的に演劇を行うことで、日常に非日常的感動を刷り込む、というものです。
劇団は、空間再生事業劇団GIGAで、利根演劇コンクールで演出家賞を受賞したりしている、福岡市を中心に活動する劇団です。
今年は、GWに上演予定だった劇の予告版を突然行う、というもので、劇の予告編という本来見ることの無いものを、劇場ではなく一般の建物で見る、ということをしました。
以下、その際の写真と報告→
http://kawabata.travelers-project.com/sample/0704291stAnni/0704291stAnni.html
http://kawabata.travelers-project.com/covercolumn/070429/

*芸術とは簡潔にいうと、「何」?
歴史との対話から生まれる、新たな真実。

*芸術行政や、アートを取り巻く環境や動向について感じていること
最近のまちを巻き込んだアートイベントには、少々疑問があります。
特に、アーティスト自身がプロデューサーを兼ねてしているものは、あまり良いとは思えません。
いいも悪いも、アーティストは一般的な価値観を持っていません。
なので、一般人から見て、それらのイベントは大変無責任で、継続性の低いものばかりです。
とりあえずやりたいことを打ち上げてみよう、それから考えればいいや、みたいな。
まちを巻き込むからには、まちの人への配慮やまちの人とのコミュニケーションが大切ですが、ここはアーティストが一番苦手なところでしょう。
となると、プロデューサーがアーティストだったら、駄目です。
BankARTや妻有トリのように、プロデューサーはアーティストと一般人の中間にあるべきだと思います。
ですから、今後のアートイベントに関して、もっともっとプロデューサーの育成と確立が必要だと思います。

*アートとお金について、よかったら実情や感じていることを書いてください
アートというのは、デザインから見るとそこは聖域です。
その聖域にいる限り、たいていのことが許されている。
「これはアートなんです」は、伝家の宝刀で、他者に文句を言わせません。
しかしそれは、あくまでアートに徹しているからです。
最近の若手アーティストの中には、ちゃんと作品を売っていくシステムが必要だ、なんて言ってアートマーケットを述べる人もいます。
これは、アートという聖域から出るということだ、という認識が必要です。
つまり、一般的な他のビジネスと同じフィールドに立つというわけです。
ということは、一般社会が求めるニーズに対して、一定のサービスと質、そして価格が求められます。
逆に言えば、ビジネスモデルの構築力が必要だということです。
ところが、たいていのさっきのようなことを言うアーティストには、そんな能力のある人はほとんどいません。
というか、アーティストにビジネスモデルを作れ、なんていうこと自体、土台無理な話です。
だとしたら、先述のアートイベントと同じことですが、アーティストと一般人の間が必要なわけです。
このアーティストと一般人の間をつなぐしくみと人が、アーティスト側からではなく、一般人側から現れることが大切でしょう。

*いちばん好きな作家、感動したアートについて書いてください(複数も可)
好きな作家は、特に無し。
感動したアートは、ミケランジェロの「最後の審判」。

*最近、注目している、あるいは面白かった展覧会、作品、モノ、人、コトなど
と、その理由
大竹伸朗。
宇和島にいることや、スクラップをしていること、アングラでサブカルチャー的であること、など僕からは理解出来ないことが多い。

*アートについてお勧めの本
『新芸術トマソン』赤瀬川源平

*今後の方向性や夢
福岡からアジアへ向けて、ニュースタンダードを発信していきたい

*自分の絵画など作品があったら見せて
冷泉荘:http://kawabata.travelers-project.com/
読売新聞掲載記事:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/kikaku/075/

*その他、主張、アピールしたいことなど

自己紹介:800字
野田恒雄
1981年生まれ
出身地:滋賀県
2003年3月 東京都立大学(現 首都大学東京)建築学科 小泉雅生研究室 卒業
2003
 ~2005年 青木茂建築工房 勤務
2005年4月 no.d+a(Number Of Design and Architecure)立ち上げ
2005年5月 TRAVELERS PROJECT 立ち上げ
2006年4月 冷泉荘スタート
現在、古いB級建物の再生デザインを中心に、九州にて活動。

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[アートサポーターバトン3] 大友恵理

Posted on 5月 14, 2007

*所属団体名

AAN: Art Autonomy Network

*個人名

大友恵理

*連絡先(メルアド、URL、電話番号、住所など差し支えのない範囲で)

AAN: Art Autonomy Network
〒231-0013横浜市中区住吉町1-8-401
Tel 080-5071-5703 (AAN)
URL www.a-a-n.org

個人ブログ:http://blog.goo.ne.jp/eriotomo/

*アートとの出会いを語ってください

高校時代、地元に美術館がオープンし、よく見に行くようになった。また同じく高校の美術で、画家で地元の公募展に出品する先生と鑑賞や考える指導をする先生がいた等。

*この道に入ったきっかけ、コース

高校で進路を決める際、理系科目が得意だったので、むしろ曖昧模糊とした文化芸術を理解出来るようになりたいと思い文系へ。学芸員という職業を意識しつつもいい加減な大学受験の結果、運良くキリスト教美術のゼミをみつけて学ぶ。
卒業後は同時代(現代美術)に携わりたいと考えるも、当時東北はアートに触れる環境になかったため、東京に就職して4年間独自に学ぶ。この間いろいろな人と出会い、幅広い年齢層で「現代美術を語る会」を主宰してメアートを見る人のためのワークショップモという可能性をみる。美術館運営や学芸員についても理解を深める。
97年、CCA北九州のキュレーターコースの在籍し、国際的な視野でアートを学ぶ。98年、東京に戻る。「美術館学芸員=美術館の運営」という認識から、美術館の枠組にとらわれずにアートの諸問題に取り組みたいと考え、フリーランスの方向へ。

*現在の活動(仕事)内容、活動環境などについてくわしく教えてください。

AANでは、芸術活動の環境向上を目指し、インフラ整備と国内外のネットワーク作りに取り組んでいます。具体的には、美術館や商業画廊とは異なる領域の芸術団体や個人について、その失われやすい記録のアーカイヴ構築(チラシ等を資料収集し、ライブラリやウェブ上のデータベースで公開)のほか、レクチャーやミーティングイベントを通じての情報交換や問題共有、インターンやボランティア等の人材育成、国際会議への参加等。

*毎日、毎週、毎月、毎年のおよその活動サイクルを教えてください。

*自分でやって面白かった最近の活動、イベントなど紹介してください(写真入り)

「SHOWCASE」2007年2月2~4日@ZAIM別館(横浜)
「SHOWCASE」
全国で自律的に活動を行うアート・イニシアティヴ芸術団体55組が一堂にに会し、それぞれ独自のプレゼンテーションをブース形式で行った他、芸術相談クリニックやトークイベント、展示やパフォーマンスも開催。来場者にとっては全国のアートリーダーと直接話をすることができる貴重な機会となり、また参加団体にとっても他団体との出会いによりネットワークが広がった。
www.a-a-n.org/AIC

*芸術とは簡潔にいうと、「何」?

世界を映す鏡、フィードバック、そして未来を切り開くための糧

*芸術行政や、アートを取り巻く環境や動向について感じていること

最近いろんな都市で「創造都市宣言」しているそうですが、創造都市を掲げるのなら、箱モノ行政の遺産美術館や美術教育の立て直しも真面目に取り組んでほしい。

*アートとお金について、よかったら実情や感じていることを書いてください

日本ではアートがまるで無償の愛のように勘違いしている人が多いようで、時々イラつきます。愛は無償でも作品自体はモノを作ったり事を起こすためにコストが必ずかかっているので、それが実はアーティスト搾取になりうることをもっと理解してほしい。また、日本特有の貸画廊や貸ホールなども実はアーティスト相手の不動産業であり、文化や芸術を売っている商売とは言いがたい。作品やアーティスト等、本来アートの核となる部分の市場作りを怠ってきたと言えるのでは?

*いちばん好きな作家、感動したアートについて書いてください(複数も可)

茨城県のレジデンスプログラムARCUS(2001)で、制作をサポートしたピウス・スィギット・クンチョロの「子供たちを見つける、そして家族になる」(2002)
彼と日本人の間に生まれるであろう想像上の子供たちをシミュレーションで制作し、それらにパーソナリティを与えるべく似ている人を探したところ、そっくりな女の子が3人見つかった。似顔絵の制作から探したずねる過程では様々な経験や感動をもたらし、終わってみるとプロセス全てが彼が日本の人々と出会い関係を築くプロジェクトになっていた。

*最近、注目している、あるいは面白かった展覧会、作品、モノ、人、コトなどと、その理由

先日終わった「夏への扉 – マイクロポップの時代」(水戸芸術館)では、弱者、マイノリティ、繊細でしたたか、といったキーワードで日本の90年代後半~近年までの一つの動向が示されたと思うけど、そこに共感しつつも自分はそこを乗り越えた強さと存在感のあるアートを探しています。それが今の日本のアートシーンへの不満でもあると思います、たぶん。
また、今年は5年に1度開催のドクメンタ(カッセル)と10年に1度のミュンスター彫刻プロジェクト(ミュンスター)があり、海外の動向が気になります。

*アートについてお勧めの本

「パスワードム日本とデンマークのアーティストによる対話」(トランスアート社、2005)
http://www.transart.co.jp/CGI/details/detail.cgi?item_cd=A300021
※私がキュレーションで参加した展覧会のカタログ。他者との対話について考えるプロジェクト。プロジェクトの途中、9.11が起こったことも大きな影響を受けました。

「セルフ・エデュケーション時代」(フィルムアート社、2001)
※このような概念が登場したという意味で、タイトルだけで満足。

*今後の方向性や夢

現代美術の表現や視点を展覧会を通して強く打ち出す「キュレーション」にもっと取り組めるようになりたいと思いながらも、領域や目的をもっと拡大した形として、SHOWCASEのようなイベントや事業を「プロデュース」する作業にAANのプロジェクトとして取り組むことが多くなるような気がします。

求ム、私をプロデュースしてくれる人。

*自分の絵画など作品があったら見せて

*その他、主張、アピールしたいことなど

AANでは、アーカイヴのための資料提供を広く求めています。
アート・イニシアティヴ・シティ実行委員会は、2007年度は9月からボランティア育成プログラムやワークショップ、芸術相談クリニックを開催します。また、来年の横浜トリエンナーレにあわせ「SHOWCASE 2008(仮)」開催に向けて準備も始まります。興味のある方はお問い合わせください!!!

☆次にバトンを渡す方をご紹介ください。

次のバトンは、博多で 『冷泉荘』というクリエイターズビルディングを運営されている野田恒雄さんにお願いしました。冷泉荘は、築50年の公団型アパートを活用してアート・デザイン・アパレル・フード・リラクゼーションなど様々な部屋が集まる2006年4月から2009年3月まで期間限定の建物です。
お会いしたのは、昨年秋に野田さんがAANが入居していた北仲WHITE(横浜)でトークイベントをされたのきっかけです。

http://travelers-project.com

お楽しみに。

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[アートサポーターバトン2] 下山浩一

Posted on 4月 18, 2007

*所属団体名 特定非営利活動法人コミュニティアート・ふなばし
*個人名 下山浩一
*連絡先(メルアド、URL、電話番号、住所など差し支えのない範囲で) PXZ06005@nifty.ne.jp
 http://www.communityart.net
〒273-0005 船橋市本町4-40-23 本町フリーマーケット内


*アートとの出会いを語ってください

自分で選んで観たという意味では、18歳のときに青山のクラブに、ダンスホール・レゲエのイベントに行ったのが最初です。
美人のお姉さんから、熟年夫婦までが踊り狂っているのを観て、感激しました。


*この道に入ったきっかけ、コース

80年代の小劇場演劇にどっぷりつかる。→いろいろなワークショップに参加する。→dumb typeや解体社などの前衛的なパフォーマンスにはまる。→岩下徹さんの即興ワークショップに3年ほど参加する。→自分でダンスワークショップを企画する。→2004年に「コミュニティアート・ふなばし」を法人化する。
→2004年よりアサヒ・アート・フェスティバル実行委員。mixiの「アートマネジメント・コミュニティ」の管理人。今に至ります。


*現在の活動(仕事)内容、活動環境などについてくわしく教えてください。

特定非営利活動法人コミュニティアート・ふなばし理事長として、千葉県船橋市の地元商店街とのアートプロジェクトの企画・運営。
アートNPOや関連分野のセクターとのネットワーキング事業「千葉クリエイティブ・クラスター」の実施。
アサヒ・アート・フェスティバル実行委員として、全国のアートプロジェクトのモニタリングを担当。
特定非営利活動法人アートNPOリンク理事として、全国のアートNPOの連携とアートNPOからの提言などなど。


*毎日、毎週、毎月、毎年のおよその活動サイクルを教えてください。

毎日:アートマネジメント関連のwebのチェック
毎週:コミュニティアート・ふなばしのミーティング
毎月:アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会
毎年:5月NPO法人の総会。7月~11月主催するアートプロジェクトでてんてこまい。12月~2月コミュニティアートに関するセミナーを主催。


*自分でやって面白かった最近の活動、イベントなど紹介してください(写真入り)

高嶺格さんの「God Bless America」のレジデンス製作。船橋のアサリ倉庫を借りて24時間3週間かけての製作で、カニが靴に入ってきたり、野生生物に負けそうになりました。
大木裕之の「光の庭に子どもたち」製作。「知的障害児とのダンスワークショップのドキュメンタリー」という当初のアイディアが、大木裕之さんの世界と共鳴して、予想もしない作品に・・・。※現在も進行中。
「アサヒ・アート・フェスティバル」での全国のアートプロジェクトとの交流。各地でユニークなアートプロジェクトを行っている優れたプロデューサー・スタッフの皆さんと交流できて、非常に刺激を受けています。


*芸術とは簡潔にいうと、「何」?

わけわからない状態をつくること。それを続けること。


*芸術行政や、アートを取り巻く環境や動向について感じていること

20代前半のアーティスト・プロデューサーが元気で面白いと思います。アートが地域に与えるインパクトが大きいということにさまざまな自治体が気づいてきたので、アーティストやプロデューサーの仕事の領域が広がってきていると思います。
その反面、アートの社会的認知度が高まり、助成金等も出るようになり、物議を醸すような種類の作品(政治的な作品・性的な作品・暴力的な作品)が減っていると思います。


*アートとお金について、よかったら実情や感じていることを書いてください

アートプロジェクトの資金集めはより行いやすくなってきていると思います。
アート業界に引きこもるのをやめて、いろいろな人と対話を重ねているアーティストは、チャンスが広がっていると思います。


*いちばん好きな作家、感動したアートについて書いてください(複数も可)

大木裕之の作品全般。門脇篤の一連のプロジェクト。


*最近、注目している、あるいは面白かった展覧会、作品、モノ、人、コトなどと、その理由

「ミクロなダンス」
手塚夏子・ほうほう堂(いずれもコンテンポラリーダンス)の作品は、微細な身体の表情・緻密に設計された作品の強度で、メダンスモらしいケレン味がないにもかかわらず、観客を意識の変容にいざなう。
「社会を可視化するアート」
大木裕之(映像)・門脇篤(インスタレーション)の一連のプロジェクトは、人間の関係を可視化するというジャンルで、現代の先端です。


*アートについてお勧めの本

ニューヨーク 芸術家と共存する街 塩谷 陽子 (著)
アートマネジメントの心意気を伝えるという意味で、最高の一冊です。


*今後の方向性や夢

世界中でおもしろいコミュニティをつくっている人と交流したいです。


*その他、主張、アピールしたいことなど

DRAGON ART CREATORユS REVIEW、これからもっと絡んでいければと思います。
よろしくお願いいたしますー。


*バトンを回してくださる方を紹介してください。

アート・オウトノミー・ネットワーク(AAN)のディレクター、インディペンデント・キュレーターでもある・大友恵理さん。
いつも物静かな話し方、丁寧な接し方がステキなお姉さんですが、2007年2月には、ZAIMに国内外のアート団体50以上集めた「SHOWCASE」を大成功させたすごい人です。尊敬しております。
AAN http://www.a-a-n.org

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[アートサポーターバトン1] 木下朝美

Posted on 4月 8, 2007

普段は神奈川県にあるとある市民のためのギャラリーでお仕事をさせていただいています。
アーティストとの出会いや展覧会を見た感動など、覚書程度ですがインターネット上で公開しています。反響があることが嬉しい。それをより、人に読ませるカタチに発展させ、発表してみたいというのが、この雑誌に参加している理由です。日々修行。

1.アートとの出会いを語って
子供の頃、折り紙のコレクターでした。キャラクターのものや千代紙、めずらしい色の紙など、今思えば折り紙がアートとの初対面でした。
初めて感動した展覧会は、高校生の時に観たジョージア・オキーフ展。この画家が描く、クローズアップした花の静物画や風景画の色の綺麗さや線の優雅さに感動し、それぞれの作品の前で立ち尽くした覚えがあります。

2.この道に入ったきっかけ、コース
東京造形大学美術学科比較造形専攻卒業(学芸員資格取得)→美術館の監視・受付のアルバイト(1年)→公立美術館広報担当(3年)→市民ギャラリー美術専門員(4年、現職)

3.現在の活動内容、活動環境についてくわしく
相模原市直営の相模原市民ギャラリーにて勤務しています。ご想像のとおりこちらは、”市民の芸術/文化発表の場”です。常時、絵画や書道、華道などの展示会が開かれています。私の職務はその出展者のサポートや指導です。
それに加え、美術館相当施設として事業を行なっています。具体的には、企画展覧会や市収蔵美術品展、アートプロデューサーを育成する大学生向けワークショップなどです。また、地域の文化芸術活動を記録・保存しています。

4.毎日、毎週、毎月、毎年のサイクル
毎日:
基本は、朝9時に出勤、午後5時退館。大概、閉館時間の8時まで仕事をしています。平素は、展示室や会議室の貸し館事業の受付や、利用者との打ち合わせなどをしながら、企画展の準備や打ち合わせをします。貸館とギャラリーの自主事業を開催している時、勤務内容は異なります。美術展などは、勤務時間外や休日に行きます。
毎週:
休館日は水曜日。展示替えが1週間に一度あります。
毎月:
特にありません。
毎年:
4月~7月までは貸し館事業。8月は、大学生・地域の若手作家などを紹介する展示。9月は相模原市芸術家協会展。10月~12月にかけては、フォトシティさがみはら、相模原市民ギャラリー企画展。年末は隔年で、収蔵美術品展を開催しています。

5.自分でやっておもしろかった、最近の活動、イベントなど紹介
インターネットサイト”ミクシィ”に「アートフェスタロウ」というコミュニティを管理しています。「アートフェスタロウ」は、神奈川県相模原の西門商店街にある彫刻作品(岡本太郎作“呼ぶ 赤い手青い手”)の修復とその街の活性化を呼びかけるイベントです。具体的には、オリジナル作品を販売するアートバザーやアフリカン太鼓によるドラムサークル、子供を対象にしたライブペインティング(赤い手 青い手みんなの手)などです。主に、このイベントの参加者やスタッフが登録しています。業務連絡や募集のほとんどが、ミクシィ上で行なわれ、時には討論となることもありました。
開設の日も浅く、コミュニティとしては小規模ですが、実際に昨年10月に開催し約8,000人の来場者がありました。この主催は西門商業地活性化協議会。
 
6.芸術とは
あらゆるものに宿り、私を感動させるもの
 
7.芸術行政やアートを取り巻く環境や動向について感じていること
  指定管理者制度の導入ほどの大きな変化はありませんが、相模原市民ギャラリーはこの春、教育委員会から文化国際課へと移りました。財団法人化することを視野に入れた動きだと言われています。芸術行政に関わり、勤める身としては、先行きの不安を感じます。
  地方自治体の文化活動が黒字になることはありません。それに対する批判は多い。これは、必ずしも悪い面ばかりではなく、民間や個人ではしないであろう、この地域の美術活動の調査研究を進めている自治体もあります。それが、なかなか浸透しないのは残念なことです。また、小規模ながら素晴らしい発表をしているアート活動を支援することも芸術行政の役割です。例えば、地域画家のグループ展、作家の持ち寄りの野外彫刻展など。非営利ながら、努力している活動を記録し、紹介することはどこでも行われればよいと感じています。

8.アートとお金について、実感していること感じていること
アーティストによっては、目標や気位を高くもち、アルバイトで生活し、そのほとんどを制作に打ち込み結果、清貧に安んじている人間がいます。まるで武士のようです。若い作家たちを日本・海外へと紹介するギャラリストの出現が望まれているのではないでしょうか。

9.いちばん好きな作家、感動したアート
動物の彫刻作品が好きです。三沢厚彦、ミヤタケイコ、薮内佐斗司などはもちろんのこと、以前市民ギャラリーで企画された「動物幻想国五人の作家による立体造形」 展に出展していただいたアーティスト(いしばしめぐみ、宮里進、鳴海愛、吉田朗、南舘麻美子)は、どの方もよい。
学校を卒業したばかりですが、はしもとみお・田代裕基も注目すべき作家です。毎年、東京造形大学では、彫刻専攻のアーティストを集めた「小豆蟲」展があり、二人ともこちらに出展していました。

10.注目している、あるいは面白かった展、作品、モノ、人、コトなどとその理由  新たに注目している地元在住作家のみをあげます。絵画では傍島飛龍。立体では、荒井伸佳、森哲也、三木サチコ。
 今年は、本業の方で合併記念のアートイベントを企画しています。会場は、藤野芸術の家。神奈川県藤野は「アートの街」として有名で、市民が率先して年間さまざまなイベントを開催しています。きのこプランニング、ひかり祭り、ぐるっと篠原おさんぽ展、陶芸市など。どれも手作り感覚が魅力です。

11.アートについてお勧めの本
バーナード・リーチや浜田庄司と民芸運動を興した、柳宗悦の文章は平明で率直。そして、著者の造形美への情熱が感じられお奨め。柳の随筆集が岩波文庫より出版されていますが、旅行記としても愉しめます。

12.今後の方向性や夢
専門は、彫刻、立体造形、環境芸術。今後は、相模川上流を舞台とした野外展示の企画・運営を行ないます。

13.自分の絵画など作品があったら見せて
  ありません…。あえていうなら、展覧会は私にとって作品です。
14.その他、主張、アピールしたいことなど
相模川の見渡せるある公園で、「スカルプチャー・ガーデン(仮称)」と題した野外彫刻展を企画します。参加したい立体アーティスト(テーマを有る程度設けるので選考がありますが)やお手伝いをしたい方は木下までメールアドレスまでご連絡ください。どうぞよろしくお願い致します。

バトンを渡す人■シモヤマさん
アートNPO法人「コミュニティアート・ふなばし」の理事長です。 コンテンポラリーダンス・演劇・ダンスミュージック・現代美術を愛する方です。4200人以上が現在参加しているミクシイのコミュニティ「アートマネージメント」の管理人をされています。行動的で情熱を持ちつつ、公平と冷静さを失わないバランスのいい方という印象です。相手に合わせて話ができる、仕切り上手のコメンテイターでもあります。

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