[アートサポーターバトン3] 大友恵理

Posted on 5月 14, 2007

*所属団体名

AAN: Art Autonomy Network

*個人名

大友恵理

*連絡先(メルアド、URL、電話番号、住所など差し支えのない範囲で)

AAN: Art Autonomy Network
〒231-0013横浜市中区住吉町1-8-401
Tel 080-5071-5703 (AAN)
URL www.a-a-n.org

個人ブログ:http://blog.goo.ne.jp/eriotomo/

*アートとの出会いを語ってください

高校時代、地元に美術館がオープンし、よく見に行くようになった。また同じく高校の美術で、画家で地元の公募展に出品する先生と鑑賞や考える指導をする先生がいた等。

*この道に入ったきっかけ、コース

高校で進路を決める際、理系科目が得意だったので、むしろ曖昧模糊とした文化芸術を理解出来るようになりたいと思い文系へ。学芸員という職業を意識しつつもいい加減な大学受験の結果、運良くキリスト教美術のゼミをみつけて学ぶ。
卒業後は同時代(現代美術)に携わりたいと考えるも、当時東北はアートに触れる環境になかったため、東京に就職して4年間独自に学ぶ。この間いろいろな人と出会い、幅広い年齢層で「現代美術を語る会」を主宰してメアートを見る人のためのワークショップモという可能性をみる。美術館運営や学芸員についても理解を深める。
97年、CCA北九州のキュレーターコースの在籍し、国際的な視野でアートを学ぶ。98年、東京に戻る。「美術館学芸員=美術館の運営」という認識から、美術館の枠組にとらわれずにアートの諸問題に取り組みたいと考え、フリーランスの方向へ。

*現在の活動(仕事)内容、活動環境などについてくわしく教えてください。

AANでは、芸術活動の環境向上を目指し、インフラ整備と国内外のネットワーク作りに取り組んでいます。具体的には、美術館や商業画廊とは異なる領域の芸術団体や個人について、その失われやすい記録のアーカイヴ構築(チラシ等を資料収集し、ライブラリやウェブ上のデータベースで公開)のほか、レクチャーやミーティングイベントを通じての情報交換や問題共有、インターンやボランティア等の人材育成、国際会議への参加等。

*毎日、毎週、毎月、毎年のおよその活動サイクルを教えてください。

*自分でやって面白かった最近の活動、イベントなど紹介してください(写真入り)

「SHOWCASE」2007年2月2~4日@ZAIM別館(横浜)
「SHOWCASE」
全国で自律的に活動を行うアート・イニシアティヴ芸術団体55組が一堂にに会し、それぞれ独自のプレゼンテーションをブース形式で行った他、芸術相談クリニックやトークイベント、展示やパフォーマンスも開催。来場者にとっては全国のアートリーダーと直接話をすることができる貴重な機会となり、また参加団体にとっても他団体との出会いによりネットワークが広がった。
www.a-a-n.org/AIC

*芸術とは簡潔にいうと、「何」?

世界を映す鏡、フィードバック、そして未来を切り開くための糧

*芸術行政や、アートを取り巻く環境や動向について感じていること

最近いろんな都市で「創造都市宣言」しているそうですが、創造都市を掲げるのなら、箱モノ行政の遺産美術館や美術教育の立て直しも真面目に取り組んでほしい。

*アートとお金について、よかったら実情や感じていることを書いてください

日本ではアートがまるで無償の愛のように勘違いしている人が多いようで、時々イラつきます。愛は無償でも作品自体はモノを作ったり事を起こすためにコストが必ずかかっているので、それが実はアーティスト搾取になりうることをもっと理解してほしい。また、日本特有の貸画廊や貸ホールなども実はアーティスト相手の不動産業であり、文化や芸術を売っている商売とは言いがたい。作品やアーティスト等、本来アートの核となる部分の市場作りを怠ってきたと言えるのでは?

*いちばん好きな作家、感動したアートについて書いてください(複数も可)

茨城県のレジデンスプログラムARCUS(2001)で、制作をサポートしたピウス・スィギット・クンチョロの「子供たちを見つける、そして家族になる」(2002)
彼と日本人の間に生まれるであろう想像上の子供たちをシミュレーションで制作し、それらにパーソナリティを与えるべく似ている人を探したところ、そっくりな女の子が3人見つかった。似顔絵の制作から探したずねる過程では様々な経験や感動をもたらし、終わってみるとプロセス全てが彼が日本の人々と出会い関係を築くプロジェクトになっていた。

*最近、注目している、あるいは面白かった展覧会、作品、モノ、人、コトなどと、その理由

先日終わった「夏への扉 – マイクロポップの時代」(水戸芸術館)では、弱者、マイノリティ、繊細でしたたか、といったキーワードで日本の90年代後半~近年までの一つの動向が示されたと思うけど、そこに共感しつつも自分はそこを乗り越えた強さと存在感のあるアートを探しています。それが今の日本のアートシーンへの不満でもあると思います、たぶん。
また、今年は5年に1度開催のドクメンタ(カッセル)と10年に1度のミュンスター彫刻プロジェクト(ミュンスター)があり、海外の動向が気になります。

*アートについてお勧めの本

「パスワードム日本とデンマークのアーティストによる対話」(トランスアート社、2005)
http://www.transart.co.jp/CGI/details/detail.cgi?item_cd=A300021
※私がキュレーションで参加した展覧会のカタログ。他者との対話について考えるプロジェクト。プロジェクトの途中、9.11が起こったことも大きな影響を受けました。

「セルフ・エデュケーション時代」(フィルムアート社、2001)
※このような概念が登場したという意味で、タイトルだけで満足。

*今後の方向性や夢

現代美術の表現や視点を展覧会を通して強く打ち出す「キュレーション」にもっと取り組めるようになりたいと思いながらも、領域や目的をもっと拡大した形として、SHOWCASEのようなイベントや事業を「プロデュース」する作業にAANのプロジェクトとして取り組むことが多くなるような気がします。

求ム、私をプロデュースしてくれる人。

*自分の絵画など作品があったら見せて

*その他、主張、アピールしたいことなど

AANでは、アーカイヴのための資料提供を広く求めています。
アート・イニシアティヴ・シティ実行委員会は、2007年度は9月からボランティア育成プログラムやワークショップ、芸術相談クリニックを開催します。また、来年の横浜トリエンナーレにあわせ「SHOWCASE 2008(仮)」開催に向けて準備も始まります。興味のある方はお問い合わせください!!!

☆次にバトンを渡す方をご紹介ください。

次のバトンは、博多で 『冷泉荘』というクリエイターズビルディングを運営されている野田恒雄さんにお願いしました。冷泉荘は、築50年の公団型アパートを活用してアート・デザイン・アパレル・フード・リラクゼーションなど様々な部屋が集まる2006年4月から2009年3月まで期間限定の建物です。
お会いしたのは、昨年秋に野田さんがAANが入居していた北仲WHITE(横浜)でトークイベントをされたのきっかけです。

http://travelers-project.com

お楽しみに。

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