映画「レンブラントの夜警」 下山浩一

Posted on 1月 22, 2008

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今の日本で正当な扱われ方をしていない映画監督を1人挙げるとするなら、即座にピーター・グリーナウェイ!と言いたいシモヤマです。
そのグリーナウェイの久しぶりの新作「レンブラントの夜警」、すごい楽しみにしていましたとも!
期待に違わず、よかった~!!
表層的な解説などをまったく受け付けない威風堂々たる「THE ART」でした。
野外のシーンのソフトフォーカスなタッチが美しく、酔わされます。
効果音と大騒ぎで観客の注意を引く類いの映画ではないし、スクリーンの隅々まで張り巡らされたグリーナウェイの謎掛けを読み取ろうと、集中力を必要とされる作品なのですが、ラストに向かってドラマは加速し、レンブラントという才能の存在が鮮明に現れてきます。
グリーナウェイ博士の、見る者を試すような重層的な世界を知らないで、なんとなく見に来てしまった人はお気の毒ですが、セックスと死にまみれたアートの殿堂に思いきり浸れる、期待を遥かに超えたグリーナウェイ世界を堪能し、うっとり。

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「時光-蔡國強と資生堂」展   下山浩一

Posted on 7月 13, 2007

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「時光-蔡國強と資生堂」展を見る。
春夏秋冬を表した、火薬を用いたドローイングを中心にした展示のテーマは、「時光-蔡國強と資生堂」。
今や中国を代表するアーティストを初期から支援してきた資生堂との歳月が染みる、良質の展覧会でした。
この展覧会のために作られたビデオが会場で上映されていますが、これがすばらしいです。
蔡國強の仕事の歴史がよく解ります。
広島の公園で行われた火薬でサークルを描くプロジェクトなんて、ほとんどテロ(笑)
強力なイマジネーションで制御すれば、アート。
そうでなければ、幾多の人間が挽き肉になる。
そんな火薬を駆使したワークスからは、アートと社会性、市民参加型アートの是非、なーんてオママゴトのような腐れ議論は消し飛び、希有なるアーティストの存在と、ともにプロジェクトを創った強靭な意志を持つプロデューサーたちが残る。
そう。
すべては「時光」、日本語でいえば、歳月が審判をくだしてくれるのだ。

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[アートサポーターバトン2] 下山浩一

Posted on 4月 18, 2007

*所属団体名 特定非営利活動法人コミュニティアート・ふなばし
*個人名 下山浩一
*連絡先(メルアド、URL、電話番号、住所など差し支えのない範囲で) PXZ06005@nifty.ne.jp
 http://www.communityart.net
〒273-0005 船橋市本町4-40-23 本町フリーマーケット内


*アートとの出会いを語ってください

自分で選んで観たという意味では、18歳のときに青山のクラブに、ダンスホール・レゲエのイベントに行ったのが最初です。
美人のお姉さんから、熟年夫婦までが踊り狂っているのを観て、感激しました。


*この道に入ったきっかけ、コース

80年代の小劇場演劇にどっぷりつかる。→いろいろなワークショップに参加する。→dumb typeや解体社などの前衛的なパフォーマンスにはまる。→岩下徹さんの即興ワークショップに3年ほど参加する。→自分でダンスワークショップを企画する。→2004年に「コミュニティアート・ふなばし」を法人化する。
→2004年よりアサヒ・アート・フェスティバル実行委員。mixiの「アートマネジメント・コミュニティ」の管理人。今に至ります。


*現在の活動(仕事)内容、活動環境などについてくわしく教えてください。

特定非営利活動法人コミュニティアート・ふなばし理事長として、千葉県船橋市の地元商店街とのアートプロジェクトの企画・運営。
アートNPOや関連分野のセクターとのネットワーキング事業「千葉クリエイティブ・クラスター」の実施。
アサヒ・アート・フェスティバル実行委員として、全国のアートプロジェクトのモニタリングを担当。
特定非営利活動法人アートNPOリンク理事として、全国のアートNPOの連携とアートNPOからの提言などなど。


*毎日、毎週、毎月、毎年のおよその活動サイクルを教えてください。

毎日:アートマネジメント関連のwebのチェック
毎週:コミュニティアート・ふなばしのミーティング
毎月:アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会
毎年:5月NPO法人の総会。7月~11月主催するアートプロジェクトでてんてこまい。12月~2月コミュニティアートに関するセミナーを主催。


*自分でやって面白かった最近の活動、イベントなど紹介してください(写真入り)

高嶺格さんの「God Bless America」のレジデンス製作。船橋のアサリ倉庫を借りて24時間3週間かけての製作で、カニが靴に入ってきたり、野生生物に負けそうになりました。
大木裕之の「光の庭に子どもたち」製作。「知的障害児とのダンスワークショップのドキュメンタリー」という当初のアイディアが、大木裕之さんの世界と共鳴して、予想もしない作品に・・・。※現在も進行中。
「アサヒ・アート・フェスティバル」での全国のアートプロジェクトとの交流。各地でユニークなアートプロジェクトを行っている優れたプロデューサー・スタッフの皆さんと交流できて、非常に刺激を受けています。


*芸術とは簡潔にいうと、「何」?

わけわからない状態をつくること。それを続けること。


*芸術行政や、アートを取り巻く環境や動向について感じていること

20代前半のアーティスト・プロデューサーが元気で面白いと思います。アートが地域に与えるインパクトが大きいということにさまざまな自治体が気づいてきたので、アーティストやプロデューサーの仕事の領域が広がってきていると思います。
その反面、アートの社会的認知度が高まり、助成金等も出るようになり、物議を醸すような種類の作品(政治的な作品・性的な作品・暴力的な作品)が減っていると思います。


*アートとお金について、よかったら実情や感じていることを書いてください

アートプロジェクトの資金集めはより行いやすくなってきていると思います。
アート業界に引きこもるのをやめて、いろいろな人と対話を重ねているアーティストは、チャンスが広がっていると思います。


*いちばん好きな作家、感動したアートについて書いてください(複数も可)

大木裕之の作品全般。門脇篤の一連のプロジェクト。


*最近、注目している、あるいは面白かった展覧会、作品、モノ、人、コトなどと、その理由

「ミクロなダンス」
手塚夏子・ほうほう堂(いずれもコンテンポラリーダンス)の作品は、微細な身体の表情・緻密に設計された作品の強度で、メダンスモらしいケレン味がないにもかかわらず、観客を意識の変容にいざなう。
「社会を可視化するアート」
大木裕之(映像)・門脇篤(インスタレーション)の一連のプロジェクトは、人間の関係を可視化するというジャンルで、現代の先端です。


*アートについてお勧めの本

ニューヨーク 芸術家と共存する街 塩谷 陽子 (著)
アートマネジメントの心意気を伝えるという意味で、最高の一冊です。


*今後の方向性や夢

世界中でおもしろいコミュニティをつくっている人と交流したいです。


*その他、主張、アピールしたいことなど

DRAGON ART CREATORユS REVIEW、これからもっと絡んでいければと思います。
よろしくお願いいたしますー。


*バトンを回してくださる方を紹介してください。

アート・オウトノミー・ネットワーク(AAN)のディレクター、インディペンデント・キュレーターでもある・大友恵理さん。
いつも物静かな話し方、丁寧な接し方がステキなお姉さんですが、2007年2月には、ZAIMに国内外のアート団体50以上集めた「SHOWCASE」を大成功させたすごい人です。尊敬しております。
AAN http://www.a-a-n.org

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