【リ・名画 〜re-meiga〜】Lot 1 レオナルド・ダ・ヴィンチ作《モナ・リザ》  とに〜

Posted on 3月 24, 2008

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レオナルド・ダ・ヴィンチ作《モナ・リザ》。

言わずと知れた名画です。                       

おそらく《モナ・リザ》ほど、多くの人々に知られた絵画はないでしょう。美術に全く興味がないという人でさえ、《モナ・リザ》の絵は必ずどこかで目にしたことがあるはずです。

また、《モナ・リザ》ほど、デュシャンやダリ、ウォーホルなど様々な芸術家たちによって、リメイクされた絵画もありません。

  

ところがです。

《モナ・リザ》ほど、人々にちゃんと鑑賞されない絵画もありません。

たくさん見る機会があるだけに、逆に、あえてじっくり観ることがないのではないでしょうか。

  

えっ?そんなことはない?

いえいえ、それが、そんなことあるのです。

  

2005年の秋。テレビで「クイズ ミリオネア」を見ていたら、こんな問題が出題されました。

  

 名画《モナ・リザ》の背景に描かれているものは、次のどれ?

 A.舟     B.橋     C.鳥     D.滝 

  

これ、なんと1000万円の問題。 

“《モナ・リザ》なんて、何度も見たことあるわ(笑)!”とタカを括っていたのですが、改めて問われると、これが難しい。しかも、小説『ダビンチ・コード』がベストセラーになって、書店にはダビンチ関連本コーナーが必ずあった頃の話だったというのに。 

  

「うーん、舟が浮かんでいたような…」 

  

さて、皆様は正解がおわかりになりましたでしょうか? 

  

正解は、Bの橋。僕は、不正解。舟が浮かんでいたような気がしたのですが…気がしただけでした。 

  

と、まぁ、何を言いたかったのかと言いますと、人は名画と言われている絵ほど、きちんと見ないものだということ。

何となく見ただけでも、ちゃんと見た気になってしまうのですね。

そこでです。もう一度、名画を改めて、ちゃんと見てみようというのがこの企画。

まっさらな気持ちで。初対面のつもりで。ダメ出しするくらいのつもりで見てみましょう。

すると、見えてくるはずです。

名画の新たな一面が。

その生まれ変わった姿こそが、『リ・名画』なのです! 

  

 

かなり前置きが長〜くなりましたが、前置きが長くなるのは初回の常。

次回からは、もっとサクサク始まりますので、ご容赦下さいませ。

さてさて、そんなことを語りながらも、僕はすでに数分にもわたって《モナ・リザ》を見つめております。 

  

長いこと、じーっと《モナ・リザ》と見つめ合っていますと、ジワジワと、彼女の姿が怖くなってきました…。

“もう、こっち見ないで!”という感じです。 

 

だって、眉毛がないんですよ。

眉なしで、人前に出られるだなんて、レディースくらいなものです。はい。

しかも、この笑い方!

“モナリザ・スマイル”と言えば、聞こえはいいですが、僕には何かを企んでいるような笑いにしか見えません。 

 

夜中に見ているので、余計に怖い。お昼に見れば良かったです。

  

それでも、勇気を振り絞って《モナ・リザ》を見つめ続けていると、ついには、僕の頭の中で勝手なイメージが再生される始末。 

  

  

ある日、街を歩いていると、背後に感じる気配。

振り向くと、電柱の陰には微笑を浮かべたモナ・リザが…。 

  

うゎ〜、怖いですねぇ…。 

  

  

また、ある時には、数回にわたって無言電話が。

「いい加減にしろ!誰だ!!」と声を荒げれば、「フフフフフフ…」という低音の笑い声。

「もう止めてくれ(涙)!!」という僕の声を、受話器越しに聞いて一人微笑を浮かべるモナ・リザ。 

  

怖い!怖すぎるよ…! 

  

  

またまた、ある時には。

前日から、振り続ける雨。

ふと悪寒がして、カーテンを開け、2階の窓から階下を見下ろすと、そこには傘もささず、こちらを見つめ続けているモナ・リザが…。 

  

怖っ!モナ・リザさん、もう許して下さい!! 

  

  

もうこれ以上、絵を見続けるのは止めにします。精神的によろしくないです。 

  

今までの人がどうだったのかは知りませんが、僕の中で、今、はっきりとモナ・リザは恐怖の対象へとなりました。

その怖さは、もはや映画「リング」の貞子に匹敵するほど。

これから、どうこの絵を見てよいものやら。 

  

そうそう、かつて日本人を恐怖のどん底に陥れた貞子と言えばですよ。

今や、ネットの世界では“貞子たん”という萌えキャラになって人気が上昇中なのだとか。

初めて、“貞子たん”を見た時、人間はこうやって恐怖を克服するのだなぁと、僕は軽く感動すら覚えました。 

  

ということは、モナ・リザも同じようにキャラにしてしまえば、怖くなくなるわけで… 

  

  

あ!そこで、気がつきました。

デュシャンやダリ、ウォーホルが、《モナ・リザ》をリメイクした本当の理由って…。

もしや?まさか!いや、そんな…。 

  

  

  

そんなことを、一晩考えていたら、すっかり日が昇ってきてしまいました。

お日さまが笑ってる。

モナ・リザも笑ってる。

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★著者: 大山 敦士
★自己紹介:アートテラー。 美術の「エンターテイメント」化を目指して、blog・mixiを中心に啓蒙活動中。 現在は横浜美術館と提携し、独自のガイドイベント等の活動にも積極的に取り組んでいる。 "難解”“堅苦しい”と思われがちな美術を、独自の視点・語り口で、よりわかりやすく、より親しみやすく、そして何よりも、より面白いものにと変えていく。 "とに〜の美術展へ行こう!blog”のURLはこちら↓ http://ameblo.jp/artony/ メッセージは、こちらまで↓ tonybijyu83@yahoo.co.jp
★記事データ:掲載日 2008/3/24 at 17:24:37
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