【思考する目】38「記念写真」 長島義明
Posted on 1月 20, 2008
旅をするとさまざまな人に出会う。ここに公開した記念写真もそうだ。想像もしない人と出会い。
夜遅くまで彼の話を聞き、酒を飲んだ。
そして、酔っぱらったついでに記念写真を撮ろうと云う事になり、僕のカメラで写した。
僕はそれまで彼とも彼の仲間とも付き合いが無かったし、それ以後もない。
だいたい僕は日本の政治や政治活動には無関心である。しかし、人間にはすごく興味を持っている。
場所は北朝鮮の平壌 、僕の泊まったホテルに突然現れた彼。
日本の飛行機、よど号のハイジャック犯のひとりW氏
日本からきた人間と話すのが久しぶりだったのか、その夜の彼は饒舌であった。日焼けした顔で自分の仕事について話した。
僕が阪神大震災の事を話すと真剣に聞いていた。彼の息子に震災の事をくわしく教えたいと云うので、後に僕の写真集を送った。2ヶ月ほどして礼状がとどいた。犯した罪は別として、家族を愛する普通の父親である。
ある意味で僕より純粋な心の持ち主かも知れない。飲みながら話した会話の途中、彼の目が潤んできたのを僕は見た。
激しく、強い意志の持ち主である事も確かだ。日本に帰りたいと本音を話したのもその時だった。
いつか日本で酒を飲もうといって肩を組み記念写真を撮った。
当然、帰国して罪をつぐなった後になるだろうが。![]()
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