【左のポケット】その20「たき火」 長島義明

Posted on 12月 7, 2007

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寒さが増して来ると、たき火が恋しくなります。
今ではたき火のある景色は都会ではめったにお目にかかれなくなりましたね。
僕の子供の頃は家が大工であったせいか、材木の切れ端でたき火をしました。父は秋から冬にかけて、よくたき火びをして、その中にサツマイモをくべて焼き芋にしてくれました。子供達にとって、それが大層楽しみでした。

思い出しましたが昭和20年の始めの頃は大きいドラム缶に水を入れ下から廃材を燃やしお風呂を湧かしていましたよ。五右衛門風呂みたいなものですね。ドラム缶のお風呂には木の中蓋があり、それの上に乗っかるのです。
戦争でアメリカ軍の落とした爆弾で大阪が焼け野原になり、疎開先からもどってきた家はなく、急造りの家にはお風呂がなかったのですね。
今思うと夢のような話です。

映画「三丁目の夕日」を観た時、まるで僕の子供の頃の家庭を再現している様に思いましたよ。過ぎ去った時間は本当にあっ、と云う間の短い事のように思えます。   
いつの間にか歳を取ってしまいました。

こんな事を思い出すのもたき火をテーマにしたからでしょう。

Filed Under 【左のポケット】

★著者: 長島義明
★自己紹介:日本及び世界の人々、風景を40年以上撮り続けるフリーの写真家。著書にアメリカで出版された「One World One People」 「One World One Child」、「阪神大震災」、がある。 写真展「平和だった頃のアフガニスタン」は日本各地で30回以上開催。アメリカ美術雑誌協会最優秀賞受賞
★記事データ:掲載日 2007/12/7 at 11:19:54
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