Archive for 11月, 2007

通りすがりに(COSMIC WONDER) 高橋キンタロー

南青山の裏通り。
真っ白に塗られたビルの壁にシンプルなロゴと入り口らしき開
口部、でもがらんとした空間があるだけで中には石がひとつぽ
つんと置いてある。駐車場のようだけど車は入れない。
空間の奥の開…

シュルレアリスムはなぜ疲れるのか/そして、とに〜さんの講演と塩田千春

とに〜さんが横浜美術館で講演、解説をするという歴史的なイベントに立ち会い、『シュルレアリスムと美術』を観てきた。
シュルレアリスム絵画は、一言でいうと「疲れる」。
シュルレアリストたちが夢見たもの、…

【左のポケット】その18「一通の手紙」 長島義明

今日はAKIさん
突然の手紙に驚かれた事でしょう
先日、初雪が降りましたのよ
それでね、AKIさんのことを思い出してアルバムを開いてみました
なつかしくて、お手紙をかいたの
初めて、AKIさんがこの町…

【悪魔の使いに誘われて】(その5、最終回) 長島義明

暗い夜道で幾度も転けそうになりながら、やっと家にたどり着いた。
薄暗い部屋に油の灯明が黄色く輝いている。誰か灯をつけてくれたのだろう。
「お帰り」
だれも居ないはずの部屋、隅の方で少年の声がした。

【悪魔の使いに誘われて】(その4) 長島義明

お寺を出ると少年は少し用事があると云ってどこかに行ってしまった。一人になった僕は村中を歩いた、と云ってもわずか30件ほどの家がある小さな村である。坂道の両側に石積みの家が列んでいる。すべての家の玄関…

【悪魔の使いに誘われて】(その3) 長島義明

「いけにえ?」
「そうです。生け贄に選ばれた人です」
「この村ではなにか重大な事がある時は生け贄を神、仏に捧げます」
「まさか、その生け贄になった人を殺すのじゃないだろうね」
「殺しはしませんが、生…

絵描き彫刻家 掛井五郎  MOENO

皆さんは、『掛井五郎』という芸術家をご存知だろうか。
彼の芸術家としての肩書きは”彫刻家”だが
彼の作品には、油絵や版画も多く存在する。
そんな彼の個展が、11月7日から南青…

【Esquisse ou Croquis …?】〜『野点(のだて)』〜Kylin

 街中を一風変わったリヤカーが2台進んで行く。
 「焼立器飲茶美味窯付移動車」と呼ぶのだそう。
 そのリヤカーを引く人間もまた、一風変わっていて、
 やたらと長身できらびやかな衣装で、顔の化粧ときた…

【悪魔の使いに誘われて】(その2) 長島義明

翌朝、夜明け前に少年に誘われて村の裏の丘に登った。
遥か彼方、東の方に雪を被った山々が見える。その姿は清々しく、神々の峰と呼ぶに相応しい光景であった。
「おじさん、あの一番高い山、知っているかい」少年…

批評を考える 村松恒平

「美術の世界」というものがあるとすると、僕はその隅っこのほうにいるアウトサイダーだといえる。
その隅っこのアウトサイダーから眺めていても、美術の世界は狭いなあ、ということが実感されてきた。そもそも美…

【悪魔の使いに誘われて】(その1) 長島義明

ラダックの祭りの翌日、僕は一人の不思議な少年に声をかけられた。
「おじさん一人かい」
「そうだよ、日本からきたのだよ」
少年は顔も体も色粉を塗り、仮装している。
「僕は悪魔の使いなんだ」
「おじさん…

【思考する目】32「悲しい顔」 長島義明

ポルトガルのファティマの町で写真を撮っていた時に大きい顔の男性に出会った。
「可笑しいだろう、写真を撮ってもいいよ」
男性は僕のカメラを見て、声をかけて来た。
「誰でも僕の顔を写真に撮りたがるよ、こん…

【左のポケット】その17「にわか雨」 長島義明

スリランカの田舎、象がいると聞いて2人で池に見に行きました。
突然のにわか雨、髭を生やした老人が現れて傘を彼女にさしかけました。
なかなか出来ない、粋な振る舞い。僕は記念に写真を一枚撮りました。
今で…

【思考する目】31「写真は語る」 長島義明

ここに一枚の写真がある。アフリカの親子の写真。
彼女は侵略してきた複数の兵士に暴力を振るわれ、傷つき、侵され、父親もわからない子供を生んだ。子供に罪があるはずはない。生まれた子供はかわいい。たとえそ…

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