[いけばな/鋏の音 5] 『花でおもてなし』 紫苑
Posted on 10月 8, 2007
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先日、親しい友達をお招きした。
わたしのもてなし料理は得意の餃子だ。
初めて我が家を訪れてくれる友達に餃子ではちょっと色気がないけれど、せめて花をいけるということで、色を添えた。
作品 A @リビング
花材:百合(ピンク・白)ユリ科
孔雀草(キク科)
菊(キク科)
利休草(ヒヤクブ科)
花器:ガラス製花瓶
作品 B @玄関
花材:百合(ピンク)ユリ科
黄菊(キク科)
姫ひまわり(キク科)
花器:水差し(百円ショップ)
お客様をお迎えする時の、ときめきに似た気持ちの高鳴りが好き。
一番気になるところは、住民は気づかないその家だけが持つ独特の臭いだ。
わたしはそれを、花の匂いで消したいといつも思う。
だから、普段から匂いの強い百合を選んでしまうけれど、この花は好きな人と嫌いの人に別れてしまう。
嫌いな人には、「頭痛がするから外に出して」と眉をひそめられる。
余談であるけれど、昨年ちょっと入院することがあった時、見舞いの花が届いた。
わたしが最も好きなカサブランカを交えた百合一種だった。
それは強烈で、病棟中に充満するくらいの自己主張をした。
嬉しいのだけれど、やはり病院は顰蹙ものかなーとびくびくしていると、同室の人たちも大好きとのことで、ほっとしたことがあった。
ところで、おまねきした友達も百合が大好きだった。
わたしは迷わず百合を選び、花屋さんの店先でひとまず頭の中でいけあげていき、他の花材を選んだ。
一度は、鋏をはじめ水盤やおつぼ、花器のすべてを捨ててしまったので、悲しいかな手元には何もない。
でも、手始めは身の回りの雑器を使った、癒されるいけばなを目指したい。
そして、気持ちよくお迎えできて、そのお客様がまた訪れたいと思ってくれるとしたら、どんなに嬉しいことだろう。
そんなささやかな思いをこめて花をいける時が、今のわたしの最高のひとときなのである。
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