「志水児王展」  伊藤寛明

Posted on 7月 25, 2007

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そぉーっとドアを開けてみると、その部屋は真っ暗で、正面の壁に何やらレーザー光線の赤と緑色のアヤシイ光が壁を這っていた。5m四方程度の平面に天井高さが3.5mくらいある真っ白なギャラリーは、茅場町にあるRECTO VERSO GALLARY。真っ白なギャラリーを真っ暗にして、『志水児王展/INNERSCOPE』が8/4まで開催されている。

暗い中よく見ると前述の光は、床に置かれた、水を張ったプリズムのような細長い物体を通して壁に映し出されている。赤いレーザーは緑の地と同調しながら不思議な動きをして行ったり来たり、その動きがたまらない。赤いレーザー光線は建築現場等でも水平と垂直を出すもの、直行するものとして使われているけれど、そんなイメージがぐにゃぐにゃと曲がっていく。

一見CGのような動きにも見えるけれど、水の揺らぎを通した光だからか、2度と同じカタチにはならない所が見飽きないのだろう。海辺の波打ち際で寄せては返す波を眺めていて飽きないという感覚に似ている。

水の波紋だけでこんなにも複雑な動きになるのだろうか、変換/増幅されているのだろうか、といろんな疑問が頭をよぎっていくけれど、誰もいない涼しい部屋で(ちょうど昼時だったからね)飽きずにずーっと見ていて、気がついたら1時間近く経ってしまっていた。

増幅された波、その後さらに消散していく緑の帯。制御された水面の動きが繰り返す「静寂」と波の巻き起こす「混沌」は、そのまま「現代社会」を投影している、などというのは飛躍しすぎか?(たぶん・笑)
また、レーザー光線の波が心電図の波形を連想させる(かなりな不整脈だけどね)とすると、日々「静」「動」を繰り返す「心の状態」の暗喩であるというのは、ちょっと考えすぎか?(たぶん・笑)

いやいや、そんなことはどうでもよく、単純に<オレ、こういうの大好き!>
なんか元気が出てきた。

茅場町レクト・ヴァーソ・ギャラリー
http://www.recto.co.jp/verso/

志水児王氏のサイト
http://www5.famille.ne.jp/~jshimizu/

Filed Under 展覧会, Review

★著者: 伊藤 寛明
★自己紹介:いとかん(伊藤寛明)/建築家(けんちくか?) 興味のあること:建築については、モノとモノ、モノとヒト、そしてヒトとヒトの関係性。人生については、過去(歴史)と現在の関係性。日常については、上記全てと言葉との関係性。あと、言葉と言葉の関係性(つまりダジャレ)。 photo(c)kaja 2007 official web site:http://www.hi-project.net/
★記事データ:掲載日 2007/7/25 at 23:40:42
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