【左のポケット】その10「ブエナビェスタ、ソシアルクラブ」 長島義明
Posted on 6月 16, 2007
「人生、捨てたものじゃないな、まさかこの年になってニューヨークやパリや東京で俺の歌を聞いてもらえるとわな。」
「そういやそうだな。俺なんざ、それまで街角で靴磨きをしてたんだぜ。それがよ、グラミー賞をもらうわ、映画に出るわで、夢でも見ているかと思うよ」
60年代に活躍したハバナのアーチストをさがし、再編成してCDを出した。それが大人気、ついでに映画も作られた。全て80才以上の老人ばかり。彼らにハバナで会った。おどろくほど元気だった、声量も衰えず、ラム酒を飲むし、太い葉巻も欠かさない。ユーモアたっぷり。「皆して、これから子供をつくろうよ」だって。ギターリストで渋い声の持ち主、コンパイセクンド。2003年ハバナにある彼の家で会いラム酒と葉巻の接待を受けた。靴磨きをしていたイブライム.フェレール、彼とホテル、ナショナルのバーでワインを飲み騒いだ。「ブエナビスタソシアルクラブ」の面白さは、登場人物が皆老人だが、飛び切り元気で陽気なことだ。残念なことに皆なくなってしまった。
僕は彼らの年齢になるまでまだまだ時間がある。
「人生捨てたものじゃない」 そう云える老人になれるよう、これからも楽しもう。
チャンチャン
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