【思考する目】23「チェゲバラとアルベルトコルダ」 長島義明
Posted on 6月 7, 2007
エルネスト チェ ゲバラ 1928年アルゼンチン生まれ
1959年、カストロと共にアメリカの傀儡政府を倒しキューバ革命を成し遂げた男。彼のベレー帽をかぶった髭ズラのポートレイトポスターは「ゲリラ ヒーロー」として世界中の若者に受け、ビートルズのジョン、レノンが云うように「あのころ世界で一番かっこよかったのがエルネスト、チェ、ゲバラだった」のである。チェ、ゲバラが工業大臣、金融大臣の時、長髪にベレー帽をかぶり、髭ずらに戦闘服のまま経済使節団団長としてヨーロッパ各国、日本を歴訪した。広島の原爆ドームにも訪問している。
僕が世界中を放浪しながら写真を撮っていた1967年ポスター「ゲリラヒーロー」が発売され世界の若者が自分の部屋に飾った。僕はそんな若者といろんな国で会い友達になった。そのゲリラヒーローのポスターは反体制運動のシンボルとなっていった。今も町でその写真がプリントされたTシャツを着ている若者を見かけるが「ゲリラヒーロー」チェ、ゲバラのことはあまり知らない。ましてその写真を撮った写真家、アルベルトコルダの事を知る若者はいない。僕自身がそうであった。1998年東京で写真展「チェ、ゲバラとその真実」アルベルトコルダ。が行われ、僕はコルダと会場で対談することになった。そのとき彼は70歳、キューバから同行してきた奥さんは23歳。あまりの若さにおどろいた。対談でいろいろ話をして別れる時、もしよければ、京都で僕の写真展をするので見に来ないか、とさそった。一週間後、彼は京都の僕の写真展会場にやってきた。会場に僕がハバナで撮った1枚のカストロの写真を見て彼はすごく興味を示し、「何時、何処で撮ったのか、こんな写真が撮れたのが信じられない」といった。アルベルトコルダはキューバ革命当時から1968年までカストロ専属の写真家としてカストロのそばにいて多くの写真を撮っている。その彼にそう云われ、彼の写真「ゲリラヒーロー」と僕の「カストロ」の写真を交換することを約束した。その夜、祇園の町並みを歩き食事をし、お酒を飲み楽しい時をすごした。1959年のアメリカの雑誌「ライフ」の表紙を飾り、キューバ革命の写真を見てから29年後に出会った写真家アルベルトコルダは翌年、また21歳の女性と再婚し、72歳で亡くなった。パリで写真展をしていた時である。チェ、ゲバラと同じ1928年生まれ。コルダが写真を撮らなかったら、チェ、ゲバラはあれほど有名人、英雄として世界中に知られなかったかも知れない。アルベルトコルダも又、革命家であった。
Filed Under 【思考する目】

