【思考する目】17 長島義明
Posted on 5月 30, 2007
写真は本来、レンズを使い実像を虚像に移し替える化学であった。デジタルカメラはやはりレンズを使うがアナログと違い、実像を数字に置き換えた世界で、今までの写真とまるきり異なり、デジタルには虚像はない。虚像は時間の経過でもあり、いずれ消える。人はその虚像の中に喜びを感じ、生きて行く。雨あがりの道に投影された景色は逆さに見ると実像に見間違う、その中を走る自転車に乗った男も水に写る虚像である。自転車の男は虚像の世界に行くのか、実像の世界に行くのか。見る人の心だけがそれを決める。
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