【思考する目】17 長島義明

Posted on 5月 30, 2007

雨あがり

写真は本来、レンズを使い実像を虚像に移し替える化学であった。デジタルカメラはやはりレンズを使うがアナログと違い、実像を数字に置き換えた世界で、今までの写真とまるきり異なり、デジタルには虚像はない。虚像は時間の経過でもあり、いずれ消える。人はその虚像の中に喜びを感じ、生きて行く。雨あがりの道に投影された景色は逆さに見ると実像に見間違う、その中を走る自転車に乗った男も水に写る虚像である。自転車の男は虚像の世界に行くのか、実像の世界に行くのか。見る人の心だけがそれを決める。

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★著者: 長島義明
★自己紹介:日本及び世界の人々、風景を40年以上撮り続けるフリーの写真家。著書にアメリカで出版された「One World One People」 「One World One Child」、「阪神大震災」、がある。 写真展「平和だった頃のアフガニスタン」は日本各地で30回以上開催。アメリカ美術雑誌協会最優秀賞受賞
★記事データ:掲載日 2007/5/30 at 22:23:24
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