【思考する目】15 長島義明
Posted on 5月 25, 2007
人間の目から入る映像はさまざまな感情を呼び起こす。 ここに提示した写真はインドネシアで撮影したコウモリの住む洞窟だが、この写真を見た人の90%以上の人は気持ち悪いと感じる。これが白い鳩の群れだと、まったく違う感情、美しく平和な風景に思う。鳩が美しくて、コウモリはどうして、気持ち悪いのか。人間が生まれもったDNAの中にそのように組み込まれているのか。それは日本人だけの感情なのか。
欧米人はこの写真を見て気持ち悪い、と云う感情より、珍しい、どこで撮った写真だろうと思う。どうも今の日本人の映像から受ける感情は違う様だ。江戸時代、明治、大正とコウモリは図案化され、着物の柄、ほんの挿絵、手ぬぐい、蒔絵などに持ち入れられた愛すべき動物なのである。コウモリに限らず、蛇、ネズミ、毛虫、ゴキブリ、クモ、など人間に嫌われる生き物は多い、実に気の毒な存在である。
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