【思考する目】6 長島義明
Posted on 5月 17, 2007
僕はキューバの産院で、一人、出産を終えたばかりの女性に出会った。生まれた子供は看護婦のそばで泣いている。その泣き声を聞き、女性は微笑み、一筋の涙を流した。元気に泣く子供の声を聞いて安心したのだろうか。子供を持っ母親になれた事のうれしさだろうか。その笑顔と涙に女性の幸せを感じた。男では絶対経験する事の出来ない幸せ。我が子に対する愛。それゆえだろうか、人は死を前にして母を思い出すと云う。さまざまな手記のなかで「お母さん」と書いてはいるが、お父さんと書いている手記は少ない。
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